こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事は、劇団四季『リトルマーメイド』大阪公演2018年12月24日昼公演の観劇感想を書いています。
大阪四季劇場の前にはリトルマーメイドの海の世界をモチーフにしたクリスマスツリーが。
席は前日予約で最初に出るセンターD列上手寄りです。
C列の、ちょうど重なる位置の2人がいらっしゃらなかったので、傾斜が少ないD列でもほとんど前の人の頭が被らず見やすかったです。せっかくの前方席なのに、インフルエンザなどでしょうか・・・
劇団四季『リトルマーメイド』大阪 2018年12月24日 キャスト
アリエル | 松元恵美 | エリック | 竹内一樹 |
アースラ | 青山弥生 | トリトン | 田島享祐 |
セバスチャン | 飯野おさみ | スカットル | 江上健二 |
グリムスビー | 田島康成 | フランダー | 緒方隆成 |
フロットサム | 伊藤綾佑 | ジェットサム | 八百亮輔 |
シェフ・ルイ/リーワード | 林 和男 | ― | ― |
男性アンサンブル | 女性アンサンブル | ||
宮本勝志 | 折田英里華 | ||
成田蔵人 | 高木千晶 | ||
寺尾聡馬 | 比留間利奈 | ||
金子進太郎 | 大森真理 | ||
田口 暉 | 吉良淑乃 | ||
南 晶人 | 高瀬 悠 | ||
ー | 黒田果穂 |
劇団四季『リトルマーメイド』大阪 201818年12月24日観劇感想
今回は、エリック王子、アースラ、セバスチャンが初演オリジナルキャストでした。
私はオリジナルキャストに特にこだわりはないんですが、長く演じていることで出る厚さというのものは事実あると思います。
特に飯野さんは、名古屋の千秋楽でも拝見できたんですけど、だんだん若返っていく感じさえします。
「アンダーザシー」でジュッテアントゥールナンの小さいのも跳んでるし。
台詞の口調や、歌の声が年寄りのそれにならないのもすごい。
キスの練習の「んーちゅぱっ」が、3回ちゅっちゅっちゅっ、となっていて、松元アリエルも合わせていたけれど、3回はさすがにやりすぎです(笑)。
アースラは、どなたが演じても、私にとっては、どうやって捉えたらいいのか未だにちょっと分からない役なんですよね・・・
四季のディズニーレパートリーの悪役では、スカーは同情できる面もあるし、フロローは悪人とは思えなくて(やっていることは最悪ですが)、ガストンはあの町の価値観では憧れられる存在なのは理解できる、とかあるんですが。
アースラは、容姿のせいで家族に愛されなかったという経緯を知っても、どうにも、同情はできないんです。
容姿の他にも、そもそもサイコとかの要素があるのかな。
作品の構成としては、スカーとシンバが鏡の前写しであるように、アースラとアリエルが鏡写しというのは分かる。
どちらも末娘で、理由はそれぞれ違うけれど、姉妹の中では浮いた存在というところも共通しています。
青山さんはオリジナルキャストで、劇団のベテランでもあるので、四季版アースラの「型」という印象があったんですが、もう初演から5年経っていろんな方がアースラのいろいろな面に焦点を当てて演じるようになる中で、青山アースラの印象は「狂気」の面が強いと思いました。
舞台版の演出では、アリエルが自分で自分の道切り開いていく、という部分が強調されているんですけれど、松元恵美さんのアリエルは、やわらかい品のよさが「姫」らしく、アニメのアリエルよりはクラシックシリーズのプリンセスたちのようなしとやかさもあるところが素敵。
江上スカットルを観るのは初めて。
江上さん、「王子とこじき」のヘンリー8世/ユーゴー親方でも当たってないので舞台でお会いするの自体が7、8年ぶりかもしれません。
スカットル役としてのラジオインタビューは聞いたし、福岡のTV番組でローカルアイドルグループがタップに挑戦する企画の時スカットルの動画も見たんですけどねー
人間の道具のスペシャリスト、と名乗りながらその知識はいい加減なスカットルですが、例えば川口スカットルだと「確信を持って間違えたことを言う」で、江上スカットルは口から出ること全てがテキトーなオッさん。高田純次さんみたいな感じ。
「マエムキニ」に、のタップが一切、まるで、おしゃれ感がないのにむしろ感動しました。
普通に上手いんですけど、なぜかオッさん。
名古屋でシェフ・ルイで観た八百さんは再びウミヘビのジェットサムに。
シェフ・ルイを演じたためなのか?ジェットがオネエっぽくなってます(笑)。
伊藤フロットサムはどこかで理性がある感じがするし、ジェットに対しても面倒見良くて憎めないです。
最近、男性アンサンブル1枠にデビューした宮本さんは「嵐の中の子どもたち」ハッチ役で観た方でした。
「アンダーザシー」のハリセンボン、ヒレはもっと動いても良いかもだけどステップが魚の動きらしくピピッとしています。
Oh!No!の後、ぴょんぴょんはねるのも「活きがよいお魚」らしいし(別に水揚げされたわけじゃないから活きはいいんですけれど)。
そういえば、この「Oh!No!」って、生の声を音響でボイスチェンジしているんですかね?
初演のころは観るたび同じ声なので効果音みたいなものなのかと思っていましたが、振り返ると初演開幕当初は1枠は南圭祐さんだけで、今はいろんな役者さんに当たっていてその時によって声が違って聞こえます。
宮本さんは踊っている時の顔の表情や、ナンバーが終わってサンゴを片付ける前に両ヒレをバイバーイと降ったりするのが可愛いですね^ ^
センターでハリセンボンと対になる成田さんのウニは、曲がスローになる箇所の肩の動きがヒトとは思えないです。
南晶人さんの船長(操舵士)は、見た目や声が出て若く、エリック王子とそんなに年が離れていない仲間感の強い雰囲気。
コックの場面で6人並ぶと1人明らかに日焼けされていますね。
高瀬さんのアデッラ(紫の人魚)は、お父さんにアピールするのにボデイビルみたいなポーズ、ってどういうこと?笑
高瀬さんはキャラが強いので、アクァータもやってほしいなあ。最近のキャスティングを見ると、アクァータ役も特に背が高いなどのフィジカルの条件はないみたいですから。
林シェフは、以前観たときよりキャラがはじけてましたが、やっぱり「マエストロ、」「巨匠」な雰囲気がありますね。
「レ・ポワソン」でペッパーミル回すようになっていました。
クリスマス・イブのためか、カーテンコールは『リトルマーメイド』にしては長くて、最後は1階席はスタンディングになりました。
下手側にはけるときに最後まで一杯手を振ってくれる田島さんが、私の席周辺では「あの人いいひとだねー」と評判。
個人的には、カーテンコールではにっこり笑顔になる八百さんの、役とは違ういい人感が好きです。
おまけ
12月22日に札幌公演が開幕したので、プログラムが「大阪・札幌版」になるかと思っていましたが、大阪の開幕が10月でまだ2ヵ月しかたっていないからか、大阪公演のプログラムは10月13日発行の第1版のままでした。
客席は、ちょっとおしゃれした小さな女の子が多かったですね。
アリエルのウエディングドレスを着ている子もいました。
調べたら、USディズニーの公式商品なんですね(お値段結構する・・・)
生地も、シェルやタツノオトシゴの刺繍もしっかりしていて、ハロウィンなどのコスプレっぽい服ではなく、ちゃんとした仕立ての服でした。
客席の雰囲気もそんな感じで特別感があったし、ラストのキラキラが振ってくる席だったし、幸せ感いっぱいのクリスマスイブ観劇になりました!