『アラジン』『ライオンキング』「リトルマーメイド(大阪公演)」を上演している劇団四季専用劇場の2階C席では
舞台まで距離がある、という見え方の他に、いくつか、留意しておいた方がいいポイントがあります。
どんな点に注意したらいいのか、まとめました。
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劇団四季専用劇場のうち2階にC席がある劇場は?
2019年現在、劇団四季専用劇場のうち、
- 大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場「海」
- 四季劇場「夏」
- 名古屋四季劇場
- 大阪四季劇場
では、2階席の一番後ろの2、3列をC席としています。
※福岡キャナルシティ劇場は現在は劇団四季の専用劇場ではありませんが、オープン当初は劇団四季専用劇場だったので「劇場の構造や見え方」は専用劇場と同じです。
キャッツ・シアター(東京・五反田)と北海道四季劇場(2020年3月のクローズまで『リトルマーメイド』を上演)は2階席がありません。
自由劇場(東京・浜松町)は、「C席」という席種の設定がありません。
京都劇場は劇団四季が設計した劇場ではないので、他の劇団四季専用劇場とは2階席後方の見え方が違います。
『パリのアメリカ人』を上演する、シアターオーブ、KAAT神奈川芸術劇場は外部の劇場なので、やはり劇団四季専用劇場とは見え方が違います。
劇団四季専用劇場2階C席の特徴
舞台の見え方自体はそれほど悪くない
劇団四季専用劇場は、一番舞台まで距離があるC席もかなり舞台に近く設計されているので、わりと見やすいです。
上から見下ろす角度になるため、むしろ前の人の頭も邪魔にならず、舞台上でも人が人で隠れず、一番端っこの席でもあまり見切れがなく、
見え方だけの話なら、個人的には1階A席前方の端っこよりも見やすくて良いと思います。
詳しくは、『アラジン』『ライオンキング』『リトルマーメイド』それぞれの記事を参考にしてみてください。
2階席後方は傾斜がきつい
舞台を観やすくするために、2階席は1階席よりも傾斜がついています。
特にB席、C席になると、1列ごとに大きく段差がついていて、通路の階段の段差も大きくなります。
C席は2階席ですが一番後ろなので、劇場内フロア3階から入ることになります。
盛り上がりにはややかけることがある
特に、平日公演は2階席(C席には限りませんが)に生徒・学生団体、PTA団体、はとバスなどのツアー団体が入っていることが多いです。
団体だから、と極端にマナーが悪いことは最近では少ないですが(1階のすごくいい席で個人でチケットを買ったのであろう人でも「えええ!」ってこともありますし)
「自分からすごく観たくて来ているわけではない」という姿勢の人も中にはいて、劇中の拍手や、カーテンコールの盛り上がりは、1階前方の席より少なめ、ノリがよくはないことがありますね。
周りの状況に敏感な方はちょっと気に留めておいたほうがいいかも。
ただ、団体が全くいない日を選ぶことはほぼ無理(四季の会会員限定で販売する初日とか千穐楽くらい)です。
C席で隣の方がリピーターだったりすると、何も話さなくてもすごく熱い思いを感じることもありますし。
1階席と比べ、2階後方席はスタンディングオベーションも少ないですが、1階席や、2階S席あたりが立ったタイミングで、自分もスタンディングして感動を伝えたければ立ったらいいんですよ。
C席に限らず、近くの人が、客席内での写真撮影・録画、上演中の会話、飲食などのルール違反や迷惑行為をしていたら、休憩中に劇場スタッフに伝えましょう。その場で完全には解決しないかもしれませんが、今後の観劇環境改善のために。
劇団四季専用劇場2階C席で注意したいこと
幼児、お年寄りは足元に注意
別に2階C席に年齢制限があるわけではないですから、3才のお子さんからお年寄りまで利用はできます。
ただし、階段の段差がきついので、就学年齢前のお子さんや高齢の方、ケガなど足元に不調がある方は注意してください。
また、C席のある劇場内3階フロアまでは通常は階段を上がっていきますが、劇場内にはエレベーターもありますので利用するといいです。
この写真は、大阪四季劇場ですが、各劇場、エレベーターの場所は制服姿の劇場スタッフさんに聞けば案内してくれますよ。
お手洗いは、3階フロアにはありませんので、客席に入る前に1階か2階で利用しておきましょう。
現在、ファミリーミュージカル以外の公演では、2才以下(3才未満)のお子さんは入場できませんのでご注意ください。
2階C席近辺は足元が狭い
先日、C席で観劇をしたとき、「足元が狭い」と感じたのですが、計ってみると、席間の距離は1階S席も2階C席も50㎝で変わりませんでした。
狭く感じる理由は、2階C席の方が、「座面の高さが低い」ことのようです。
2019年2月計測しました。
座面から床までの高さ
1階S席 | 約38㎝ |
---|---|
2階C席 | 約30㎝ |
上から見下ろす角度でも前の人の頭がじゃまにならず、かつ、極端に傾斜が強く(段差が大きく)ならないこと、を両立するために、椅子の座面を少し低く抑えているのだと考えられます。
また数センチの差でもそれだけ、目線が舞台まで遠くもなりますからね。
座面が低いと、足を前に投げ出すか、椅子側に折るかしなければならないのですが、客席の間は50㎝なので、前に投げ出すと前の座席の背中を蹴っ飛ばしてしまいます。
そこで、椅子の下の方に足を折り曲げることになり、背が高い人、足が長い人ほど、窮屈に感じます。
また、1階席なら、座面と足の下の空間にバッグなどを置けるのですが、2階席ではその余裕がほとんどないことも狭く感じる理由でしょう。
可能であれば、2階席は狭い、という前提で、劇場に持ち込む荷物はコンパクトにまとめると〇。
劇場に大きめな荷物を持ち込まざる得ないときや分厚いコートなどはクロークに預けてもいいでしょう。
クロークは終演後荷物を引き取るのに並びますので、時間に余裕がない時は注意してください。
首に負担がかかりやすい
実際に座ってみて、意外と盲点だったのが、「首への負担」です。
前かがみになると後ろの人の視界を妨げて迷惑になるので、背もたれに背中を付けて観劇するよう、注意があります。
前かがみにならないように、という注意は、C席や2階席に限らず、1階の前方でも同じですが、舞台から距離がある席ほど自然と前かがみになりやすくなります。
大阪四季劇場では上演中の話し声に対する注意のほうが多いです。これも地域性なのでしょうか。
2階席後方になればなるほど、下を見下ろす角度が大きくなります。
やはり、舞台まで距離があるので集中してくると、よく見ようとして首が前に出ます。
自分で、首・肩が凝りすぎて指が曲げにくい、という状態だった時に『ライオンキング』をC席で観劇していて気がついたんですが、背もたれに背中を付けたまま首だけが前に出ていると、首に負担がかかります。
首に不調がある方、整形外科や整体でストレートネックを指摘されている方は、注意してください。
C席の一番後ろだったら、「後ろの人に迷惑をかける」ことはあり得ませんので、多少、上半身ごと傾けても大丈夫なんですけれどね。
幕間休憩や、終演後はストレッチをするのがおすすめ。
<幕間に簡単にできるストレッチ>
1.両手を組んで首の後ろに当ててサポートしながらゆっくり上を向いて10秒キープ×5回
このストレッチは肘を横に張った形になって縮こまりやすい方の前側もストレッチされます。
2.腕を回旋させる
こちらの動画のストレッチは、腕を下げたまま、ゆっくり内旋、外旋させるだけなので、劇場ロビーでやっても目立ちにくいです。
(私はあんまり気にしないんですけれど 笑)
まとめ
劇団四季専用劇場の2階C席は、3,240円(2019年1月現在)と、お手ごろな値段で、見え方は意外と悪くなく、コスパよい席なのですが、
傾斜が急、足元が狭め、首が疲れやすい、
ということがあります。
まあ、めちゃめちゃ元気な若い方だったらどれもあまり気にならないことかもしれませんが、
遠征だったり、睡眠不足だったり、小さなお子さんがいっしょだったりすると、疲れが残りやすいかもしれません。
また、1階席とはちょっと雰囲気が違うこととがあるのも、気にならない人はぜんぜん気にならないと思うのですが、
気になりがちな人も、事前に「そんなこともある」と知っておくと「そうか」と思えるんじゃないかと。