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劇団四季「キャッツ」札幌公演2015年4月15日、16日イベントまとめ

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劇団四季『キャッツ』は、2015年4月22日に通産公演回数8888回を迎え、8888回を記念するイベントが連続開催されていました。

その中で、
4月15日の「8(ハ)ッピーオフステージトーク」、
15日と16日の「8(ハ)ッピーウィークデーカーテンコール」を見ることができ、その様子のメモです。

(facebookで非公開ノートにしていたものを再編集しました)

『キャッツ』札幌・4月15日「8(ハ)ッピーオフステージトーク」

イベント参加メンバー

トークメンバー

司会・岩崎晋也さん(札幌市出身)ミストフェリーズ役・タンブルブルータス役、

雅原 慶さん(兵庫県出身)グリザベラ役・ジェリーロラム・グリドルボーン役

馬場美根子さん(福岡県出身)ランペルティーザ役・ヴィクトリア役

松出直也さん(奈良県出身)ランパスキャット役

小林唯さん(兵庫県出身)スキンブルシャンクス役

岩崎さんは、札幌公演の公演委員長でもあります。

※役名はイベント当時のもの

※4月9日の第1回目は参加していませんが、
飯田洋輔さんが司会(ガス・グロールタイガー・バストファージョーンズ役)、
メンバーはマンカストラップ役:加藤迪さん、ジェニエニドッツ役:加藤あゆ美さん、ヴィクトリア役:引木愛さん、コリコパット役:草場有輝さんだったそう。

イベントは、事前にメンバーに回答してもらったアンケートシートからのテーマでのトーク、次にお客さんがイベント前に提出した質問に答え、最後に、プレゼント抽選会、という順に進行しました。

岩崎さんから、今回のトークメンバーは、たまたまだけれど、新しいメンバーになった、と説明。
札幌公演で新しい役にデビューした雅原さんと馬場さん(1つめの役は横浜公演でデビュー)、キャッツ自体に初出演の松出さんと小林さん。たしかに、岩崎さんを除いて、「新しい」メンバーですね。

現在のキャストの中で一番若い小林唯さんは入団3年目の22才。

「スキンブル役ができたら、もういつ劇団を辞めてもいい、と思っていた」と発言して、先輩たちに「いつやめるの?来週?」と突っ込まれていました。

小林さんは開幕キャスト候補だったのですが、あざみ野での総稽古中にインフルエンザを発症してしまい、開幕からしばらくは北澤裕輔さんがスキンブルシャンクス役で出演されていました。

馬場さん「インフルエンザということで、制作部がざわざわしはじめて、稽古場を消毒したりしていました」

そういえば、NHK札幌で流れた岩崎さんと今彩乃さん(ランペルティーザ)の取材で、あざみ野の稽古の場面では小林さんがスキンブル役でした。

松出さんは、入団5年目で馬場さんと同期。
入団してすぐ、『キャッツ』の別の役の候補になりずっと稽古していたものの、なかなか出演ができず、今回役をランパスキャットにチェンジしたら、スムーズに出演まで実現した、とのこと。

最初に勉強していた役が何かは言いませんでしたが、おそらくミストフェリーズのことだろうなあ。
年末年始の「フェスティバル」の公演で、松島勇気さんが抜けてから、ミストナンバーを松出さんが担当していましたし。

やっと出演がかなって、むしろ「本当に出ていて大丈夫ですか、って感じです」という松出さん。

カンパニーリーダーとして、メンバーの報告書を書いたりしている岩崎さんは、「松出君は、なにかと大丈夫、という感じがする」と話していました。

トークテーマ「キャッツあるある」

「他作品にはない、キャッツならではの『こういうことってあるよね』を答えてください」というテーマです。

雅原さん「いつ、どこでぶつけたのか分からないあざができている」
馬場さん「あるあるある!」

セットが「粗大ゴミ」でゴツゴツしているので、ちょっとしたときに引っ掛けているらしい。
本番中はアドレナリンも出ているので痛くないのだとか。

今できているあざは、岩崎さん「内腿に大きなあざ」雅原さん「すねに中くらいのあざ」。

次も、雅原さんから「出とちりの夢を見る」。出とちり、とは、袖から舞台に出るタイミングを間違えること。

雅原さんの夢・1

ジェリーロラム役で、音楽が鳴っているのに舞台に出ていなくて、ジェニエニドッツが自分の代わりに台詞を言ってくれているので、あせっていると、横に飯田洋輔さんが立っていて「僕も遅れちゃった」と言っている、という夢。

(他メンバーが「飯田さん、それありそう~!」と言っていました。)

雅原さんの夢・2

グリドルボーン役で、グリドルが登場する、通称・ピンクハウスの蓋が開いているのに、自分はまだ衣装を着ていないという夢

岩崎さんの夢

10年前にタンブルブルータス役でデビューしたとき、1ヶ月、毎日「タイヤの上でカッサンドラと踊るアダージオに間に合わない」夢を見た。
緊張しすぎて劇場に行くのがイヤになるくらいだった。

馬場さんはどんな夢、という話はしなかったのですが、しばらく出演しないで「来週から」という時、出とちりの夢をよく見る、と言っていました。

しばらくぶりに出演する場合、前の週などに、本番中、前任者と一緒に歩いて裏動線を確認する「裏つき」というシュミレーションをして、本当は出とちりのようなミスがないようにしているそうですが、

「すごく緊張しているからそういう夢を見るんだろうね」と岩崎さん。

岩崎さんから「松出君、小林君は(キャッツあるあるは)どう?」と振られると、松出さんから「コケる」。

この日、1幕の最後、ミストを囲んだオス猫が回転するところでランパスが転んだんです。
というか、客席からは滑り込んだように見えていました。

1幕と2幕の間の幕間に、「コケた」と落ち込んでいる松出さんに、馬場さんが、「キャッツデビューおめでとう」と言ったくらい、「コケる」はよくあることなのだとか。

舞台が傾斜していて、わざと滑りやすい素材になっている上に(しゅっとすべるような動きを出すため)汗が落ちていたりすると、スリップしやすい、と雅原さんが説明。

岩崎さんが「ランパスが転んだの気がついた方いますか?」と客席に聞くと、何人か手が挙がっていました。
たまに、見ていて、転んだりぶつかりそうになったり、に気がつくことがありますが、でも絶対にそこから大きく崩れないところがすごいと思っています。

トークテーマ「北海道でやりたいこと」

みなさん、「ドライブする」「知床に行く」はしたいそうですが、

小林さんが

「トラックの荷台に乗って、大きな声で叫びたい」

と、えらく具体的にアンケートに書いたそうで、岩崎さんが「今、ここで叫んでみて」と、自分がトラックの運転をしている、という演技を始めました。

小林さん「自分がこうやって荷台に立っていて、横にお姉さんがいるんです」

雅原さん「それはきれいな女の人という意味?」

小林さん「実の姉です」(笑)

小林さん「あーーーーー!!!」(会場爆笑)

小林さんの親戚が北海道に住んでいて、子供のころに遊びに来て、お姉さんとトラックの荷台に乗って、叫んだ、という思い出があり、それを再現したいのだそうです。

トークテーマ「特技」

9日のイベントで、引木愛さんが「千と千尋の神隠し」の番台ガエルのまねをして、後日、引木さんがラジオに出演したときにお客から「引木さんのものまね最高でした」というメッセージが届き、生放送で実演したことを岩崎さんが話すと、(私もその放送聴いていました)。

雅原さんが「24匹の中で一番美しい猫が!?」と驚いていました。

引木さんのものまねは楽屋でも盛り上がっているらしいのですが、グリザベラ役は1人楽屋なので、見る機会がなかったのかもしれません。

小林さんの特技は「縄跳び」。岩崎さんが「はい、やってください」と跳び縄を手渡すと、「これ短いです、自分の持ってきましょうか?」と小林さん。楽屋にマイ跳び縄をおいているんですね。

結局、岩崎さんが出した縄跳びで跳んだのですが、長さがあっていないのでやりにくそうで、でも最後は連続二重跳び成功していました。

なんだか、一番若い小林さんがいじり倒されているみたいですが、
小林さんは自分からはなかなか発言しないので、むしろ、小林さんを前に出すような配慮だったように思います。

トークテーマ「自分の役にどう向かい合っていますか?」

(アンケートか、お客さんからの質問か忘れてしまいました)

小林さん「スキンブルシャンクスは歴代、すごい先輩たちがやってきた役だけれど、若手の自分だからできるスキンブルにしたいと思っている。」

はつらつとした新人乗務員らしいスキンブル、と思います^^。周りの猫もそれを応援している空気があって楽しいです。

松出さん 「ランパスキャットは実際の自分よりも少し大人だと思っていて、雅原さんから、自分の中の時間の流れを変える、というアドバイスをもらった。たとえば、興味の対象に対する反応の時間を、自分のままならぱっと行くところを、少しためてから動いたりしている」

イベントで松出さんを見るのは3回目ですが、素顔は小顔で華奢で話し方も「かわいい」キャラなのに、ランパスはかなり落ち着いた雰囲気になっています。

雅原さん「グリザベラはあらゆる意味で自分から一番遠いところにいる役なので、その遠さを認識して、役を自分に引き寄せるのではなく、自分がそこまでジャンプする、という気持ちで向かい合っている。」

岩崎さん、雅原さん、馬場さんは、『キャッツ』の中で二枠持っているので、
自分でも演じる役を、他の人がやっているのを見ると「外からはこう見えるんだ」ということが分かって勉強になる、と話していました。

トークテーマ「メイクについて」

四季ではすべての作品で、基本的に自分でメイクをするのですが、
『キャッツ』のメイクはとても難しく、慣れるまで2時間以上かかった、という話もよく聞きます。

岩崎さんは、今はミストフェリーズのメイクを15分か20分で描けるそうです。

デビュー1ヶ月の松出さんは、毎日早く楽屋入りして、ベースの白を塗って黒のラインを描いてから、
バレエレッスン、場あたり、ミーティングをして、その後仕上げて本番、だったそうですが、

「時間をかけて丁寧にやりすぎてもよくないし、自分で時間を切らないとうまくならない」と、
この日はミーティングが終わってからメイクしたそうです。

岩崎さんが「いつも『呪怨』みたいな顔でミーティング出ているなあと思っていたんだけれど(笑)、今日はじめて、ミーティングに素顔で出てたよね」。

想像すると、衣装はつけず、途中までメイクした顔、って怖いですね。。。

小林さんのメイクに関しては、雅原さん、馬場さん、岩崎さんは「うーん・・・悪くはないよ(苦笑)」でしたが、
客席からは、きれいにできているように見えています。
でも、より猫らしく、よりその役らしく、をもっと追求しようね、ということかな。

何年か出演している雅原さんと馬場さんは、
「慣れてきて、ある時期になるとこの線をもっとしゅっとさせてみよう、とか、一か月単位くらいのマイブームが起きる」と語っていました。

お客さんからの質問「今後やってみたい役」

小林さん「(『人間になりたがった猫』の)ライオネル!」。

先輩たちに「私たちを裏切って、そっちにいくのね」「もういいから『人間に』なりなさい」と言われた(もちろん冗談で)小林さんですが今年7月開幕の『人間になりたがった猫』全国公演で、ライオネルをやりたい、くらいの勢いでした。

お客さんからの質問「一番猫のメイクが似合っていると思うのは誰ですか?」

松出さん「岩崎さんのタンブルメイク好きです」

岩崎さん「え、ミストじゃないの?」

松出さん「いや・・・でもタンブルのオールバックみたいな髪型(?)も岩崎さんの顔のラインにあっています」

雅原さん「馬場さんのランペルのメイク好き」

馬場さん「このまま帰ったら?とか言いますよね」

雅原さん「うん、このままのほうがもてるよ、と言っています(笑)」

お客さんからの質問「恋人または友達にしたい猫は?」

雅原さん・馬場さんは、「タンブルブルータス」
松出さん「高倉恵美さんのタントミール」

そりゃあ、女性の立場から言ったら、恋人にしたいのは絶対にタンブルですよ。私もタンブルがいいです。

松出さんの「タントミール」はなぜ、キャスト限定なのだろう?

小林さんは「ジェニエニドッツ」と答えて、雅原さんから「熟女好き?」と突っ込まれ、
「それは語弊があります!」と一生懸命反論していましたが、やっぱりジェニエニドッツがいいそうです。

理由は「大人の包容力がある」から、と言っていましたが、
今の加藤あゆ美さんのジェニィはおばさん、というよりもお姉さんの感じだから、いいかも。
小林さん、本当に弟キャラなんだなあ。

この日、小林さん以外の4人は黒縁めがねをかけていて、
小林さんは、雅原さん馬場さんから「そろえようって言ったのに」と言われていましたが、
あざみ野に戻ったときにめがねをロッカーに忘れてきたのだそうです。

雅原さん「私、ランペルティーザとは友達になれない」

馬場さん「え?!(衝撃)」

雅原さん「馬場さん本人とじゃなくて、ランペルのワシャワシャしたところが苦手なの」

トークイベントまとめ

アンケートも質問も全部の内容を覚えていないのですが、けっこう突っ込んだところまで話してくれて、なんとなく、それぞれの関係も見えて、すごく楽しかったです。

その後、席番号によるくじ引きで、キャストのサイン入りポスターのプレゼントがありました。

私の隣の席の人が当選して、松出さんが渡しに来ました。近くで見るとやっぱり小顔。そういえば「ソングアンドダンス」や「フェスティバル」では金髪に近い茶髪だったので、黒髪の松出さんを見たのははじめてでした。


『キャッツ』札幌・15日と16日の8(ハ)ッピーウィークデー カーテンコール

8888回を記念して、平日公演の8回カーテンコールにちょっとしたサプライズ演出がありました。

劇団四季の公演は、カーテンコールがとても長く、『キャッツ』は全員が4回くらい出てきた後、
マンカストラップに促されたグリザベラが1人でレヴェランスをして、そこで締まることもあるし、
さらに客席からの呼び出しがあれば、もう一度全員が出てきた後、ラムタム・タガーが舞台に残る「タガー締め」があります。

8(ハ)ッピーウィークデー カーテンコールは、このタガー締めに、日替わりで別の猫が絡む、という告知があったので、当然、グリザベラの挨拶の後もさらに拍手が続いて、タガー締めになりました。

日替わり猫は、15日は「タンブルブルータス&カッサンドラ」のカップル、16日は「ジェミマ・ジェリーロラム・タントミール」の3ガールズ。

≪4月15日≫

タガーがいつものように客席の拍手をあおりながら舞台中央に行く間に、下手の滑り台の上にタンブルとカッサが登場して滑り降りてきます

そして、タガーがカッサと肩を組んでリフトし、ぐるぐる回転。下手側で膝まづいたタンブルが手をキラキラさせていました。

いつもラブラブのカップル、タンブル&カッサですが、ここはタガーに花を持たせる、という感じで。

≪4月16日≫

3ガールズは、タガーのおっかけ、のような仲良し3人娘です。

タガー締めが始まると、オーブンの中から登場した3ガールズがなんと、タガーをオーブンにしまってしまい、自分たちが客席の拍手をあおります。

そして、オーブンを抜け出してきたタガーが滑り込んでライトオフして締め、でした。

ほんの短い時間ですが、初観劇で、特別カーテンコールがあることを知らなかったお客さんにもサプライズで楽しいし、

本編でのキャラクターや関係性を知っているリピーターにとってはネタとしても楽しめる内容になっていてよくできた演出だと思いました。
他日の演出も全部見たかったです!

『キャッツ』札幌公演2015年4月15日、16日のキャスト

グリザベラ 雅原 慶 オールドデュトロノミー 橋元聖地
ジェリーロラム=グリドルボーン 小林由希子 バストファージョーンズ/アスパラガス=グロールタイガー 飯田洋輔
ジェニエニドッツ 加藤あゆ美 マンカストラップ 加藤 迪
ランペルティーザ 今 彩乃 ラム・タム・タガー 大嶺 巧
ディミータ 松山育恵 ミストフェリーズ 岩崎晋也
ボンバルリーナ 相原 萌 マンゴジェリー 田中宣宗
シラバブ 岩城あさみ スキンブルシャンクス 小林 唯
タントミール 高倉恵美 コリコパット 草場有輝
ジェミマ 加島 茜 ランパスキャット 松出直也
ヴィクトリア 引木 愛 カーバケッティ 齊藤太一
カッサンドラ 藤岡あや ギルバート 新庄真一
マキャヴィティ 佐野隼平
タンブルブルータス 松永隆志


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