こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、令和元年5月1日の、劇団四季『ライオンキング』観劇の感想を書きました。
2019年5月1日は、元号が令和に変わり、世の中もう一度お正月が来たような感じ。
この雰囲気の中でぴったりくるのはやっぱり
ライオンキング』
でしょう。毎年ゴールデンウィーク中は、家族行事として劇団四季観劇をするあおなみ家も、今年のゴールデンウイーク観劇は『ライオンキング』を選びました。
鈴木シンバは、2017年5月のデビュー当日か翌日に一度見たのですがその時は「春」の立見席でした。今回は1階センターブロック前方なので顔の表情も見やすかったです。
韓さんも、最近は『アラジン』ジーニー役で見ていて、スカー役で見るのはかなり久しぶりになります。
劇場入り口前の、日付入りパネルは、家族や友達同士の写真を撮るお客さんが行列になっていました。
私は買いませんでしたが、新元号記念のクリアファイルも販売されていました。
タップして飛べる目次
劇団四季『ライオンキング』東京公演2019年5月1日(祝)昼公演のキャスト
ラフィキ | 青山弥生 | ムファサ | 内海雅智 | ||
ザズ | 百々義則 | スカー | 韓 盛治 | ||
ヤングシンバ | 宍戸晴空 | ヤングナラ | 小林百合香 | ||
シェンジ | 川良美由紀 | バンザイ | 松尾 篤 | ||
エド | 川野 翔 | ティモン | 近藤聡明 | ||
プンバァ | 福島武臣 | シンバ | 鈴木智之 | ||
ナラ | 木内志奈 | ― | ― | ||
男性アンサンブル |
女性アンサンブル |
||||
宮野 薫 | 坂本 剛 | 川原晶絵(サラヴィ) | 田村有香理 | ||
品川芳晃 | 岩本聖都 | 角田美紗 | 加藤あゆ美 | ||
菊地智弘 | 安部大夢 | 志賀ひかる | 岡本直子 | ||
武智正光 | 寒河江幸弘 | あべゆき | 出口恵理 | ||
進藤拓実 | 助定 亮 | 門田奈菜 | 井藤湊香 | ||
平田郁夫 | 菊池貴大 | 坂井菜穂 | 田川光希 | ||
佐藤幸治 | ― | 笠原光希 | ― |
※この表ではアンサンブルの枠は縦方向に1、2となっています。
劇場内のキャストボード。こちらはアンサンブルは→の方向に1枠、2枠、と並んでいます。
劇団四季『ライオンキング』東京公演2019年5月1日(祝)観劇感想
ラフィキ役青山さんはオリジナルキャストで20年前からたくさん、CMやTV特番にも出演されていて、
もう最初の「ナー」という声で、頭の中にあるラフィキの声を再生しているような気分になっちゃうんですよね。
他の動物たちの声に呼応する動きやまばたきはヒトではなく動物だなあ、と思います。
「サークルオブライフ」は、何回観ても、太陽が昇り始めてキリンが現れるあたりから鳥肌が立ちます。今回は、センターブロックの上手の通路に近い席で、サイやバードレディさんたちが通るのが見られました。
今回、女性アンサンブルに『キャッツ』『アラジン』でよく拝見している加藤あゆ美さんが出演されていたんですが、私、『ライオンキング』のアンサンブルはどの枠が何、と全部把握していないので、最初バードレディを探して見つからなくて。シマウマさんでした。
「メスライオンの狩り」で、狩の実働部隊でウオゥ!と叫んでいたライオンさんもあゆ美さんじゃないかと思います。
そういえば、昨年のゴールデンウィーク観劇の『アラジン』では韓ジーニーだったなあ。
韓スカーは、以前観たときには、2幕の「スカーの狂気」で5歳児に思えたんですよ。
もともとは弟キャラで甘えたがりなのに、誰にも甘えさせてもらえなくて、そのまま大人になってしまった、という感じがしたんですが、今回は、その時とは違って確信犯的な印象を受けました。
腕力が弱く、ライオンとしてはかなり不利、という物理的な条件は本人の責任ではないんですけれど、
愛されなかったからひねくれてこうなったというよりも、けっこう早い時点から、周りが愛情を示しにくい存在で、またスカーも愛を受け止められなくて、周囲とまともな交流を持てていないのではないかなあ。
なるべくしてこうなった、という「宿命」な感じがします。
韓さんは、見た目は親しみやすい丸いラインなんですが、美声が王族らしい雰囲気を醸し出し、同時に「悪」もその声に表れています。
「お辞儀の仕方でも稽古することにしよう」の時に、両腕を広げて片足を軸足の後ろにちょん、とタッチするポーズをしますが、
これって韓さんが『アラジン』ジーニー役で「ながーい眠りから醒め出てまいりました」でするポーズと同じですよね。
鈴木さんシンバは、最初に書いたように、2017年のシンバデビューのすぐ後くらいに観てその時は席が遠かったので、今回は近い席で嬉しい。
初見から今まで、写真やテレビ取材で見ると顔立ちや表情がかわいいなあ、と思っていましたが、
帰り道で前を歩いていた3人連れのお姉さまたちも「おとなになったシンバがかわいい」と言っていました。
ナラと再会した時に組み伏せられて、(子供の時と同じ)また君の勝ちだった、ハハッと無邪気に笑うところや、
「うーーーん。席を、外してくれないかな?」という言い方、
「愛を感じて」前のテレ方、
などは、ごく普通に見ていてかわいい、と思えるポイント。
それと、
感情のアップダウンが激しくてスカーにつつかれると揺れてしまう精神的に未成熟なところと、
身長はそれほど高くないですがしっかりした体格で、シャープな動きに加えて重量感もあって、成獣に近いオスライオンの迫力がある、
そのアンバランスさがかわいい、と思います。
最近よく当たっていた永田さんのシンバは、動きによりスピード感があり、体格の感じももっと若いライオンの感じで、より負けん気が強い。
そういうキャストによる違いが、ほんと面白いです。
かわいい、といえば、木内ナラの、「私も、そう」は、女の子らしくて、いいですね。
トラブル、というほどでもないのですが、
ナラがプンバァを追いかけてくるパペットのシーンで、プンバァのパペット使いの方がかぶっているカサが落ちたんですが、上半身の動きはほぼそのまま、すばやくカサを蹴って、袖によけていました。
他作品でもたまにこういうことがありますが、役者さんの誰かがさっと拾ったり、場合によってはスタッフさんが拾いに来たりします。
『ライオンキング』のあの場面は、動きが大きくて速く、舞台上の人数も多いので、どうするんだろう?と思いましたが、
地面に物が落ちていると踏んで滑ったりしたら危ないですから、早くよけられて、ホッとしました。
盛り上がったカーテンコール
『ライオンキング』は、カーテンコールがあっさりした印象があるんですが、
5月1日は、やはり元旦のような気分が客席にもあったのか、非常に盛り上がりました。
最終的には1階席前方はほぼスタンディングになり、カーテンコールの回数も普段よりたくさんやってくださいました。
カーテンコール最後の方になると、シンバやナラなど、手に何も持っていないキャストさんたちは手を振ってくれるんですが、
手を振ることができないキャストさんも、
キリンさんたちが手を振る代わりに前脚をカタカタ動かしたり、2人で動かすサイが足を大きく上げてステップしてくれたのが、すごく嬉しかったです。
『劇場版ダーウィンが来た!』を思い出した
今年の2月に、『劇場版ダーウィンが来た!アフリカ新伝説』を見たんです。
映画の感想はこちら↓
上の記事で、
映画では、季節性の移動であって暴走ではないんですけれど、それでも何万頭というヌーが一斉に移動するのを一度大きな画面で見ておくと、今度舞台を観るとき「ヨナヨナ」の場面の印象が変わるんじゃないかと思います。
と書いたんですけれど、
今回の観劇で、1幕のヌーの大暴走の場面で、ヤングシンバが走っても走っても、あとからあとからヌーが押し寄せてくる、という描写を見て、やっぱり、映画での、何万頭ものヌーが移動する場面を思い出しました。
また、ヤングナラがお母さんたちと狩りに行く場面がありますが、映画の中でもメスの子どもたちだけが狩りの練習をするシーンがあるんです。
『ライオンキング』は、動物の生態を描くことが主ではなく、野生動物にヒトの姿を投影して神話や伝承的に描写した物語だと私は思っていますが、それだからこそ、イメージのもととなった動物の姿に触れておくと、作品がより楽しめます。
『映画版ダーウィンが来た!』以外にも、テレビのナショナルジオグラフィックチャンネルを見たり、よこはま動物園ズーラシアのような生息域の自然環境を再現している動物園とか、サファリパークに行って、また『ライオンキング』を観るのも楽しいですよ^_^
最後に
『ライオンキング』は、自分の劇団四季観劇歴の中で、それほど回数多く観ている作品ではないんですが、
ここ数年、劇団四季が新作や新しい挑戦をしている中で、時折『ライオンキング』を見ると、20年間ほぼ途切れずに上演されてきた作品ならではの、ベース力を感じます。
上演されている年数は『キャッツ』の方が長いんですが、『キャッツ』は変化し続けている作品で、『ライオンキング』とはまた存在感が違うんです。
といって、『ライオンキング』も、全く変わらずに20年続いているわけではなく少しずつ進化しています。
2017年に「春」から「夏」に劇場を映した時に、わりと大きなリニューアルがありましたが、そのほかにも、キャラクターの解釈なども少しずつ変わってきています。
関連記事
>>『ライオンキング』2017年7月以降の変更点
令和の時代も超えて、ずっと、続いていってほしい、と思います。