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劇団四季『キャッツ』スキンブルシャンクス役小林 唯さんインタビュー’15年12月「Action」千葉カフェ

劇団四季小林唯さんインタビュー
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2015年、劇団四季『キャッツ』札幌公演中に放送された、
スキンブルシャンクス役小林 唯さんのラジオインタビューから、印象に残った点のメモをまとめました。
(過去放送の録音とメモをもとに書いています)

放送番組はAir-G「 (アクション)」の中の「千葉カフェ」コーナー、
パーソナリティは千葉ひろみさんです。

導入部で、千葉さんが「男性だけれど『ゆいさん』なんですね。
唯くん、唯ちゃん、と呼びかけたくなりますね」
と振ると、
小林さんが「よく唯ちゃん、と言われます」と答えていました。
今(2020年3月)から4年半近く前のインタビュー当時、小林さんは入団3年目、声は落ち着いているけれど見るからに若くてかわいい感じだったんですよね。

「千葉カフェ」は、いつもコーナーの初めに、ゲストにお菓子を食べもらうことになっていて
小林さんがぬれせんべい好き、ということで円山ぴりか 半熟せんべいが出されていました。

小林 唯さんインタビュー

千葉さん
千葉さん
このおせんべいは、北海道の「ゆめぴりか」というお米を使っているんですが、
北海道の食べものってもう慣れました?
小林唯さん
小林唯さん
慣れすぎちゃって、先日休演日に東京に帰ったんですが、
ビールも食べ物もおいしくかんじなくて。
千葉さん
千葉さん
あら、そんなこと言っちゃっていいんですか(笑)。
きっと北海道の空気も合うんでしょうね。

劇団四季に入団したきっかけ

千葉さん
千葉さん
小林さん、ご出身は?
小林唯さん
小林唯さん
兵庫県宝塚市です。
千葉さん
千葉さん
宝塚、といえば宝塚歌劇団ですよねえ。
それに影響を受けたりされているんですか?
小林唯さん
小林唯さん
いやそれはまったく!(笑)
1歳半くらいで引っ越しちゃったんで、宝塚はほんとうに生まれただけ、という感じです。
千葉さん
千葉さん
ミュージカルの世界に入ろうと思ったきかっけはなんだったんですか?
小林唯さん
小林唯さん
僕にとってはこういう世界は本当に遠いもので、高校卒業間近になって建築の専門学校に行く、って進路が決まっていたんです。

その後、ちょうど3年前にクリスマスイブの日に、親しかった友だちに、当時大阪で上演していた「サウンドオブミュージック」に誘われたんです。

ミュージカルなんて観たこともなったし、ぜんぜん興味もなくて、えークリスマスなのにどこかに遊びに行きたいなあ、と思ったんですが、
1幕と2幕の間の休憩に、もう完全に雷に打たれたようになってしまって。
「なんだこれは」と。

千葉さん
千葉さん
建築だ、って言っていたのに。
小林唯さん
小林唯さん
びっくりしちゃって。
千葉さん
千葉さん
それが3年前ですよね?
それが3年たって、今『キャッツ』の舞台に立っているわけですよね、スキンブルシャンクス役ですよ。
小林唯さん
小林唯さん
ええ、信じられないです自分でも。
千葉さん
千葉さん
もちろん、オーディション受けられて。
(『キャッツ』のオーディションの前に)まず、四季に入るためのオーディションもあるじゃないですか。

あの、劇団四季からはたくさんのゲストの方がこの千葉カフェにもいらしてくださっているんですが、
声楽出身です、とか、バレエやっていました、という方が多い中で、小林さんは言ってみればゼロですよね?

小林唯さん
小林唯さん
まあ、ゼロですね。
ただ、高校では、一応演劇科というのにいて、お芝居の勉強はしていたんですけれど、ミュージカルのための歌や踊りはぜんぜんやっていなくて。
千葉さん
千葉さん
それでもオーディション受かって、3年経って、すっごく努力なさったんでしょうね、きっとね。
小林唯さん
小林唯さん
どうですかね・・・
自分で言うのも変なんですけれど、周りからは「いつも練習しているね、努力家だね」、とは言われるんですけれど、
自分はもう、好きなことを好きなだけやっているだけなんです。
千葉さん
千葉さん
シンプルですね。好きなことを好きだけやって。
小林唯さん
小林唯さん
好きな役をやらせていただているという。

スキンブルシャンクス役について

千葉さん
千葉さん
『キャッツ』のスキンブルシャンクスという役も自分が大好きなこと=鉄道に関わっていて、みんなを盛り上げてハッピーにする役ですが、やってみてどうですか?
小林唯さん
小林唯さん
やっぱり、自分も、すごく楽しい気持ちになれるんです。
ただ、自分はそこまで底抜けに明るい性格ではないんです。
けっこう先輩に気を遣っちゃったりとか。
千葉さん
千葉さん
まあ、(年齢、在団歴が)下ですからね。
小林唯さん
小林唯さん
すごい下なんで(笑)。
スキンブルを演じるときには、自分の中の明るいところを呼び起こして、みたいなところはありますね。
千葉さん
千葉さん
開演前にはスキンブルシャンクス役になるための時間があるわけですよね。
メイクをしたり、衣装をつけたりしながらどんどんなっていくというかんじですか。
小林唯さん
小林唯さん
『キャッツ』のメイクってすごく複雑なんで。僕の場合はメイク40分くらいかかって、それから衣装は、パパッと着て。
千葉さん
千葉さん
スキンブルは、衣装がおしゃれな猫ですよね。
イエローゴールドの毛並みで、ベストを着ていて。
小林唯さん
小林唯さん
そうベスト着てますからね。
スキンブルのタイツって、他の猫と違ってちょっと光っているんですよ。
千葉さん
千葉さん
えっ分からなった!
小林唯さん
小林唯さん
他にも何匹かの猫のタイツはちょっとだけなんですけれど、キラキラッと光っているんです。

これから目指したいこと

千葉さん
千葉さん
『キャッツ』では24匹の誇り高き猫たちが集まっているわけじゃないですか。
他になにかやってみたい役ってありますか?
小林唯さん
小林唯さん
あ、他ですか?いやあ、なんでもやりいたんで・・・
そうですね、マンカストラップとラム・タム・タガー。
今の年齢でやれる役ではないんですが、将来的にいろんな経験を積んで、いろんなものを見て、僕にない要素がスキンブル以上にある役なので、いつかできたらいいなあ、という憧れはあります。
千葉さん
千葉さん
きっと俳優さんたちは、あれもやりたい、こっちもやってみたい、って思わるんだろうな、って思うんです。
それくらい24匹の猫たちのキャラクターが立っているじゃないですか。
小林唯さん
小林唯さん
『キャッツ』、というのはその辺は特別な作品ですね。
千葉さん
千葉さん
今日は12月25日クリスマスで、今日ご覧になる方もいらっしゃると思いますが、
千穐楽はもう、3月21日に決まっているんですよね。
それまでにぜひ観ていただきたいですね。ファミリーで見てもいいし、カップルで見てもいいし。
小林唯さん
小林唯さん
もちろんそうです。誰と来ても。
他の作品と違って、ちょっと抽象的でアーティスティックな演出なので、100人いたら100通りストーリーがあると思います。
千葉さん
千葉さん
いつもどんなことを届けたい、と思って舞台に立っていらっしゃるんですか?
小林唯さん
小林唯さん
『キャッツ』に限ったことじゃないですけれど、僕が3年前にサウンドオブミュージックを見て、雷打たれたみたいになって人生変わったわけじゃないですか。
ミュージカルっていうのは人生を変える力がある、とその時に思って、
いつか、自分も、他人に影響を与えられる役者になりたい、というのが永遠のテーマで、
それは常に思っています。

あの時の僕みたいにふらっと劇場に来た人に、何か影響を与えるものが作れたらなあ、というのはありますね。

千葉さん
千葉さん
きっと、今までにも、小林さんの演技を観て、そんな風に感じた人がいたことが、
もう四季劇場でも起こっているんだと思いますね。
小林唯さん
小林唯さん
そうだったらいいんですけれどねえ。
千葉さん
千葉さん
これからも千穐楽までの間に、そんなことがたくさん起こってくれるといいですよね。
小林唯さん
小林唯さん
はい、そうですね。
千葉さん
千葉さん
北海道四季劇場の『キャッツ』は3月21日が千穐楽です。
お正月も、冬休みもぜひお運びいただければと思います。
今日はありがとうございました。
小林唯さん
小林唯さん
ありがとうございました。

感想まとめ

番組中にもありましたが、千葉カフェコーナーには、2015年~16年の『キャッツ』札幌公演中、
他にも何人も四季の俳優さんが出演していました。
今後また、時間を見てまとめたいと思います。

小林 唯さんが演劇科で学んだ高校は、大阪市立咲くやこの花高等学校。
このインタビューでは校名は出なかったのですが、2020年3月3日MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」等、他のインタビューは話されています。

千葉ひろみさんは『ウィキッド』札幌公演中の、大通ビッセでのトークイベントの司会もされていましたね。
四季の作品について、キャラクターまで深く理解されていて、
話の聞き方がとても上手なので、千葉カフェのインタビューはいつも楽しみにしていました。


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