2019年4月9日放送@FM「Delight」での、
劇団四季『ノートルダムの鐘』カジモド役田中彰孝さんのインタビューから、印象に残ったことをまとめました。
(全部の書き起こしではありません)
パーソナリティは、峰正宗さん、小林美鈴さん。
小林さんだけ『ノートルダムの鐘』の舞台をご覧になったようですね。
田中彰孝さんのことはなんとなく、田中さん、ではなく、彰孝さん、と呼びたくなるのでそう書きます。
スタジオに #劇団四季 から #田中彰孝 さんをお迎えしました??
現在、名古屋四季劇場では
「#ノートルダムの鐘」を上演中◎田中さんは主人公の
カジモドを演じています?今ならGWのお席もゲットできます!
ぜひ劇場で??
くわしくは???♂?https://t.co/xspsMpxz6V#ディライト807 #アットFM pic.twitter.com/U3XC0vluFy
— Delight(@FM) (@delight807) 2019年4月9日
番組冒頭で、「おしゃれですね」というコメントがありましたが、スポーティーな感じを想像していたのですが、フランスっぽいですね。おしゃれ^^
写真には写っていませんが、レコードとカセットテープの模様のハイソックスを履いているとコメントしていたので、ハーフパンツだったのでしょうか。
「お休みの日の過ごし方は?」という質問には、
彰孝さんは一時期、インスタで、毎日NIKEのアプリからランニングの記録載せていたことがありましたが、今はヨガもやっているんですね。
番組テーマ「鳥肌が立つ瞬間」
この日の番組テーマが「鳥肌が立つ瞬間」ということで、
パーソナリティのお二人から彰孝さんに「田中さん、鳥肌の立つ瞬間ってありますか?」という質問。
やっぱりこういう生でやるもの、普段私たちのやっている舞台も「生」ですけれど、生放送で、何が起こるか分からない、台本がなくてすべてその場で、というのは緊張します。
小林さん:
劇団四季の舞台ではアドリブはあるんですか?
劇団四季でアドリブがないとか禁止されている、というのは「セリフ」のアドリブがない、という意味。
作者の書いた「言葉」に忠実に、正確に届けることをすごく大切にしている劇団であり、「一音を落とすものは去れ」が標語になっているくらいです。
セリフではない表情や動きはその時の役者さんの間の交流によって違いますし、台本にないガヤで話されている会話も日によって違い、そういう意味のアドリブはあるといえばあるんじゃないかと思います。
『ノートルダムの鐘』作品紹介
『ノートルダムの鐘』が、劇団四季とディズニーの提携第6作目であることや、あらすじの紹介の後、
小林さん:
実際に舞台を観せていただいて、大人のための作品、と思ったのですが、
小林さん:
出演されていて、戸惑われることはあったんですか?
舞台セットについて
小林さん:
舞台を拝見して、まず感じたのが舞台セットのクオリティの高さ!!ノートルダム大聖堂をモチーフにしたセットなんですよね。
小林さん:
ステンドグラスがあったり、
それから、鐘!鐘が上から降りてくるんですよ。めちゃくちゃでかいんですけれど、何メートルくらいあるんですか?
小林さん:
7つの鐘が、劇中でゴーンって動くんですよね。
(小林さん、岬さん「ええっ!!」
岬さん:
その音は本当の鐘の音を録音して流しているんですね。
音楽
小林さん:
私は「ノートルダムの鐘」の音楽も大好きで。
オープニングは聖歌隊のみなさんが一斉に歌うんですよね。
リスナーの方からtwitterできているんですけれど、
鳥肌が立つ瞬間、
名古屋四季劇場で上演中の『ノートルダムの鐘』、始まりの鐘が鳴り、”Olim”でクワイヤの皆さんの「あーあーあー」と歌いだした瞬間,
何回観ても心が揺さぶられ、物語の中に引き込まれます。(あっちくんさん)
岬さん:
出演者の方も演じられるときって、うわーっと鳥肌が立ったりするんですか?
小林さん:
私もオープニングの聖歌隊の皆さんの歌を聴いて「この舞台は一筋縄ではいかないだろうな」という感じがしましたね。
小林さん:
田中さんはどの曲が一番好きですか?
この作品の作曲はアラン・メンケンで、『リトルマーメイド』『アラジン』の曲も書いている、非常にキャッチーな曲を作る方なんですが、その中でも、アニメにも出てくる、私が歌っている「陽ざしの中へ」はやっぱり思い入れがありますね。
小林さん:
あー希望に満ちていてとってもいい曲ですよね。
私が好きなのが、フィーバスとエスメラルダが恋に落ちて、「奇跡求めて」を歌いあげる、その裏でカジモドが「僕は怪物だから幸せになれないんだ」と歌っているのが、すごく幸せな曲なのに、一番残酷な歌になっている、あれがたまらなくて。(小林さんが話している間にも「ああ、そうですよねえ」という感じで相槌を打っている彰孝さん)
岬さん:
そういうところに、田中さん自身が心を重ねるところってあるんですか?
岬さん:
田中さんでもあるんですか?具体的には?
思い通りにいかないことってたくさんありますし、私たちはオーディションがあって、今回はこの役をやらせてもらっていますけれど、オーディションは落ちることの方が多いですし、そういう人生が重なりますよね。
そういう意味で普遍的なテーマになっているんだと思います。
舞台転換
小林さん:
場面転換がけっこう多いですよね。
幕もなくて、お客様が客席に入った瞬間から大聖堂が見えていて、そこに鐘が下りてきたり、階段が出てきたり、階段の角度によって外の広場になったり、鐘つき堂になったり、大聖堂の一番広い場所になったりするんです。
小林さん:
それを人と小道具でうまく演出をして、背景は観ている人にゆだねられているので、想像力を掻き立てられるようになっているのに感動しました。
小林さん:
確かに。あの、オリ(牢)の場面もね。
(どんどん前のめりに畳みかける小林さんの様子にクスクス笑っている岬さん)
岬さん:
いや、なんか美鈴ちゃん楽しそうだなあ、って(笑)。そして田中さんがすごくいい人ですよねえ。
すごくやわらかい笑顔で真摯に誠実に答えてくれているじゃないですか。
カジモド役に付いて
小林さん:
カジモドって、外見が醜い、足も曲がっていて、声も低いという男の子で、すごく難しい役だとおもうんですが、田中さんとしての役の像はあるんですか?
それと、カジモドは20歳くらいまで外に出て出たことがないんですよね。
育ての親であり先生でもあるフロロー以外の人と接したこともなくて、その彼が初めて外に出たときの驚きや感動を、毎回新鮮に感じるようにしています。
岬さん:
役作りでこだわったことはあるんですか?
でも、ある時からそれももう置いておいて、毎回ストーリーに委ねる、ということで今回名古屋では、取り組んでいます。
小林さん:
ミュージカルをあまり観たことがない方もいると思いますが、そういう方には、どんな風に『ノートルダムの鐘』を楽しんでもらいたい、と思いますか?
観に来る、というより、私たち役者と一緒に体験して、小林さんが何かを感じてくださったみたいに、最後に一緒に何か感じてほしいと思います。気負わないで、気軽に来てほしいです。
名古屋では5月19日に千穐楽が決まっています。
おそらく、これが名古屋で観られる最後のチャンスだと思いますので、ぜひ足をお運びください!
感想まとめ
そういえば、田中さんの経歴の紹介ってなかったです。
でも、最後に流れた「陽ざしの中へ」はCDではなく舞台音源の田中さんの歌のようでした。
小林さんが舞台を観てすごく感動されていたということは番組中も伝わってきましたが、
後で番組公式twitterを見たら、彰孝さんのコーナーの後、10分くらい泣きながら放送していた、とあったのでびっくりしました。
田中彰孝さんは、一人称が「私」なんですね。
一人称「私」で落ち着いた雰囲気で、やっぱり「おとな」!と感じる面と、鐘が鳴る仕組みを説明しているところは、ちょっと得意そうというか、マシンとか好きな男の子の感じ、がしてかわいいなあと思いました。
「とにかく体験してほしい」、という彰孝さんのメッセージが名古屋の皆さんに伝わるといいな、と思います!