2015年、劇団四季『キャッツ』札幌公演中に放送された、
スキンブルシャンクス役小林 唯さんのラジオインタビューから、印象に残った点のメモをまとめました。
(過去放送の録音とメモをもとに書いています)
放送番組はAir-G「 (アクション)」の中の「千葉カフェ」コーナー、
パーソナリティは千葉ひろみさんです。
導入部で、千葉さんが「男性だけれど『唯さん』なんですね。
唯くん、唯ちゃん、と呼びかけたくなりますね」
と振ると、
小林さんが「よく唯ちゃん、と言われます」と答えていました。
今(2020年3月)から4年半近く前のインタビュー当時、小林さんは入団3年目、声は落ち着いているけれど見るからに若くてかわいい感じだったんですよね。
「千葉カフェ」は、いつもコーナーの初めに、ゲストにお菓子を食べもらうことになっていて
小林さんがぬれせんべい好き、ということで円山ぴりか 半熟せんべいが出されていました。
小林 唯さんインタビュー
北海道の食べものってもう慣れました?
ビールも食べ物もおいしくかんじなくて。
きっと北海道の空気も合うんでしょうね。
劇団四季に入団したきっかけ
それに影響を受けたりされているんですか?
1歳半くらいで引っ越しちゃったんで、宝塚はほんとうに生まれただけ、という感じです。
その後、ちょうど3年前にクリスマスイブの日に、親しかった友だちに、当時大阪で上演していた「サウンドオブミュージック」に誘われたんです。
ミュージカルなんて観たこともなったし、ぜんぜん興味もなくて、えークリスマスなのにどこかに遊びに行きたいなあ、と思ったんですが、
1幕と2幕の間の休憩に、もう完全に雷に打たれたようになってしまって。
「なんだこれは」と。
それが3年たって、今『キャッツ』の舞台に立っているわけですよね、スキンブルシャンクス役ですよ。
(『キャッツ』のオーディションの前に)まず、四季に入るためのオーディションもあるじゃないですか。
あの、劇団四季からはたくさんのゲストの方がこの千葉カフェにもいらしてくださっているんですが、
声楽出身です、とか、バレエやっていました、という方が多い中で、小林さんは言ってみればゼロですよね?
ただ、高校では、一応演劇科というのにいて、お芝居の勉強はしていたんですけれど、ミュージカルのための歌や踊りはぜんぜんやっていなくて。
自分で言うのも変なんですけれど、周りからは「いつも練習しているね、努力家だね」、とは言われるんですけれど、
自分はもう、好きなことを好きなだけやっているだけなんです。
スキンブルシャンクス役について
ただ、自分はそこまで底抜けに明るい性格ではないんです。
けっこう先輩に気を遣っちゃったりとか。
スキンブルを演じるときには、自分の中の明るいところを呼び起こして、みたいなところはありますね。
メイクをしたり、衣装をつけたりしながらどんどんなっていくというかんじですか。
イエローゴールドの毛並みで、ベストを着ていて。
スキンブルのタイツって、他の猫と違ってちょっと光っているんですよ。
これから目指したいこと
他になにかやってみたい役ってありますか?
そうですね、マンカストラップとラム・タム・タガー。
今の年齢でやれる役ではないんですが、将来的にいろんな経験を積んで、いろんなものを見て、僕にない要素がスキンブル以上にある役なので、いつかできたらいいなあ、という憧れはあります。
それくらい24匹の猫たちのキャラクターが立っているじゃないですか。
千穐楽はもう、3月21日に決まっているんですよね。
それまでにぜひ観ていただきたいですね。ファミリーで見てもいいし、カップルで見てもいいし。
他の作品と違って、ちょっと抽象的でアーティスティックな演出なので、100人いたら100通りストーリーがあると思います。
ミュージカルっていうのは人生を変える力がある、とその時に思って、
いつか、自分も、他人に影響を与えられる役者になりたい、というのが永遠のテーマで、
それは常に思っています。
あの時の僕みたいにふらっと劇場に来た人に、何か影響を与えるものが作れたらなあ、というのはありますね。
もう四季劇場でも起こっているんだと思いますね。
お正月も、冬休みもぜひお運びいただければと思います。
今日はありがとうございました。
感想まとめ
番組中にもありましたが、千葉カフェコーナーには、2015年~16年の『キャッツ』札幌公演中、
他にも何人も四季の俳優さんが出演していました。
今後また、時間を見てまとめたいと思います。
小林 唯さんが演劇科で学んだ高校は、大阪市立咲くやこの花高等学校。
このインタビューでは校名は出なかったのですが、2020年3月3日MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」等、他のインタビューは話されています。
千葉ひろみさんは『ウィキッド』札幌公演中の、大通ビッセでのトークイベントの司会もされていましたね。
四季の作品について、キャラクターまで深く理解されていて、
話の聞き方がとても上手なので、千葉カフェのインタビューはいつも楽しみにしていました。