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名古屋『リトルマーメイド』サンクストークイベントレポ’18年7月27日

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あおなみ
あおなみ
『リトルマーメイド』名古屋公演サンクストークイベント、3回目の7月27日(金)の回に参加しました。
8月26日の千穐楽を前に、「今名古屋公演を支えてくださったお客様に感謝に気持ちを込めて」というイベントです。

劇団公式サイトでのイベントレポは、「次のイベントへの参加を促すため」なので、最終回はレポートされないことが多く、この7月27日のイベントも公式サイトにはレポートがありませんでした。

メモを取りながら参加していたわけではないので、全てを覚えてはいませんし、質問やトークの順序はあやふやなところはありますが話の中身は大きく間違えてはいないと思っています。
自分の備忘録も兼ねて、イベント内容をまとめましたので、雰囲気を感じていただければ、と思います^^

イベント参加申し込み

今回のサンクストークイベントは、四季の会限定ではなく当日観劇した人はだれでも参加できるタイプのものでした。

申し込みは、当日、先着順に劇場の入口(屋外)の受付で、当日のチケットを見せて、紙の参加証をもらいます。
QRチケットの場合は、スマホ・携帯の画面を見せます。

名古屋四季劇場のイベントに参加するのは初めて。
劇場の構造的に屋外で受付をするとしか考えられず、このころ名古屋は40℃近い猛暑が続いていたので、「外に並ぶのか・・・?」と不安でしたが、7月27日は台風の影響で、曇りがちな天気、お昼頃の気温は32℃くらい、という割と普通の夏の暑さにおさまってくれました。

また、12時50分くらいに名古屋四季劇場に着いたのですが、行列にはなっておらず、2組くらい待ったらすぐに受付ができたのでラッキーでした。

7月上旬に参加した「ノートルダムの鐘」のイベント受付は(屋内ですが)だいぶん並びました。やっぱり首都圏は人が多いんだなーと思います。

開演前と幕間休憩中、ロビーで四季の社員さんが「終演後イベントがあります!」と言って回り、申し込みを促していました。
そのかいがあってか、3回のうちで最高の299名の参加となったそうです。


『リトルマーメイド』サンクストークイベント内容

イベント開始前

公演が終わったら、一度全員がロビーに出て、20分程度待ちます。
ショップは終演後もしばらく空いているので、買い物をする人もいました。

クロークは、イベント終了時には閉まっているとのことで、クロークに預けた荷物はこの間に引き取らなくてはなりません。(このお知らせが結構大変そうでした。トラブルなく終わっていればいいのですが。)

男性アンサンブルによるエスコート

劇団公式サイトに載っていた、第2回のイベントレポで、「男性アンサンブルが参加者を客席にエスコート」というのがあったのですが、
最終回も、男性アンサンブルのみなさんがエスコートをしてくださいました。

二階フロアにつながる階段に6人の男性アンサンブルキャストが現れ、6枠の高橋基史さんがごあいさつ。


(この階段に6人が登場されました!)

「今日の公演、お楽しみいただけましたか!」で始まり(ノーマイクでもすごく響く声~)、もちろん、ロビーで待機していたお客さんみんなで拍手で応えました。

正確な文言は忘れてしまいましたが、

「今日のイベントは、名古屋公演を支えてくださったみなさんへの感謝を込めたものなので、まず、男性アンサンブル全員で、お客さまをご案内します」

といったあいさつをされていたと思います。

参加者は2番扉、3番扉に別れて客席に入りますのでそれそれの扉に分かれた俳優さんが、

扉を開けてストッパーをかける
お子さんにクッションを渡す(夏休みということもあり、それまで自分が参加したオフステイベントよりもお子さんが多かったです)
客席通路に入ってきたお客さんに「ありがとうございました」と言ってお迎えする

というのが、エスコートの内容で、「はたらくお兄さん」的なところが四季らしくて好きです。

山下啓太さんは舞台前でマイクで案内するために抜けて、

2番扉:安東翼さん、多比良龍一さん

3番扉:高橋基史さん、田口 暉さん、成田蔵人さん

に分かれていました。私が入ったのは2番扉。

山下さん(マイクで)「困ったことがあったらお近くの男性アンサンブルまで言ってくださいね。困ったことがなくても話しかけてくださいね(←え、そうなの?)」

多比良さんは、何か作業されていて遠かったのですが、安東さんには、扉を入ったところで挨拶できました(^^)

山下さんは、最前列のお客さんに「かっこいいですね」と言われていたみたいです。『ライオンキング』シンバ役の方で、お顔立ちは優しい感じですが、Tシャツの上からでもボディラインが分かりますもんね。

お客さんが席に着いたら、案内してくれた男性アンサンブルのみなさんも舞台の前にそろって、自己紹介をしました。

成田さん、多比良さんは名古屋出身。
成田さんは、お母さんが名古屋でダンススタジオをしていて、自分もそこでダンスを習い、その後四季に入ったそう。
俳優さんにとって、出身地の公演に出られるのはやっぱりうれしいことみたいですね。

安東さんは「アンダー・ザ・シーで、こういう動きをする(ヒレの動き)魚をやっています」と自己紹介していたけれど、初見の人は分かったかな・・・?ハリセンボンっぽい、フグ科の、丸くて青い魚ですね。

最後に、高橋さんが「じゃあ、恒例の船乗りじめ行くぞ!」と合図して、全員で”深海の秘密”のラストのところ、

♪行く手に待ち受けるのは古よりのなぞ 風にのり聞こえてくる 人魚の歌声

を合唱。マイクを通さない、生の声のアカペラを聞けるってすごく嬉しいです。

トークイベントに参加した俳優さん

司会の山下さんを残して、案内役の男性アンサンブルが退場した後で、改めてトークイベント参加メンバーが登場しました。

トーク参加メンバー
  • 司会:山下啓太さん(男性アンサンブル4枠)
  • 松元恵美さん(アリエル役)
  • 竹内一樹さん(エリック王子役)
  • 高瀬 悠さん(女性アンサンブル6枠・紫の人魚アデッラ)
  • 成田蔵人さん(男性アンサンブル2枠)
  • 髙橋基史さん(男性アンサンブル6枠)
全員、初演から関わっている方たちでした
四季のぉとあおなみ

フリートーク

自己紹介では、成田さんと高橋さんは、案内役としてすでに自己紹介をしているので、
「じゃあ今度は何を演じているか、も入れてください」と山下さんからリクエストがあり、

成田さん「アンダーザシーのウニと、アリエルを励ますカモメの1羽を演じています」

高橋さん「最初の、船の場面の船長です」

あれ・・・?山下さん、自分の自己紹介はしていないような。
(男性4枠も”まうぇむきに”のカモメです)

今回のメンバーは、2013年の日本初演時開幕稽古キャストが揃った、とのこと。

松元さんと山下さんは、開幕初日には出演していませんが、
松元さんは女性アンサンブル2枠(アンドリーナ)で2013年5月、
山下さんは今と同じ男性アンサンブル4枠で、2013年10月に出演しています。

5年前のメンバーが今でもおなじ舞台に出ていられるのはすごいことだね、と言い合うメンバー。
日本初演開幕の稽古からいっしょにいるので、当然ですが、おたがいになじみがある顔ぶれなのだそう。

高瀬悠さんから、高橋さんは普段もすごく声が大きいけれど実はシャイで、初対面の時小さな声でボソッと返事が返ってきたので「私、嫌われているの?」と心配した(笑)、という話とか、

開幕稽古の時の思い出では、テンタクルス(アースラの足)の稽古が大変だった、という話が出ました。
18時に全体稽古が終わってから、さらにテンタクルスの稽古を3時間以上していたそう。

テンタクルスは、男性アンサンブル6名全員で演じていて、それとアースラ役の俳優さんの2本の腕で、「8本足」になります。

成田さん「アースラが登場する最初の音楽1節分だけで1時間かかったりしたもんね」

山下さん「♪~(登場の音楽を口真似)ジャーン!『・・・すみませんっ!』みたいな感じですよね」

高瀬さん「高橋さん疲れすぎておかしくなってましたよね」

アースラ、という1個体を7人が演じるのですから、タイミングを合わせるのも大変ですよね。
以前の「ラ・アルプ」の記事によると、テンタクルスは、もともとは別の生き物たちがアースラに騙されてとりこまれている、という設定なので、アースラの一部であり、それぞれの個性もあるので、観ている方としてはそこが面白いのですが。

テンタクルスは舞台ではマスクをかぶっていますが、マスクの下では顔の表情をつけているそうです。

松元さん「だから稽古場では7人全員の顔が見えて、アリエルを騙そうとしてる場面とか、アースラさんが7人いるみたいに見えるんですよ」

山下さん「本当はお客さまにもテンタクルスの表情を見ていただきたいんですけれどね」

山下さん・成田さん「足1本1本に性格がつけられていて、仲がいい足とか、悪い足とかもあって。」

松元さん「ふだんおとなしくて静かな方の、『悪の面』を見られるのが楽しいんですよね。でも、目の前ですんごい顔をされるので、集中がそがれちゃうこともあります(笑)。」

高橋さんのテンタクルスの時の顔がすごい、ということで、
「やってください!」と他のメンバーがお願いしたのですが、シャイな(笑)高橋さんは「ボス(アースラさま)がいないとできない」と断っていました。

質疑応答

イベントの参加受付でもらった質問シートは幕間までに提出することになっていました。
箱に入った質問票を、山下さんが選び、メンバーが答えます。

Q:名古屋でかならず食べるものはありますか?

松元さん(名古屋出身)「名古屋公演の期間中は、家族で必ず1度はひつまぶしを食べます。
ひつまぶしって不思議で、普段はごはん茶碗かるく1膳くらいしか食べないのに、けっこう食べられちゃうんですよね」

山下さん「ごはん茶碗1杯しか食べないの?(客席に向かって)やっぱりプリンセスは違いますねー。」

松元さん「私、おかずをたくさん食べてしまうので、ご飯が入らないんです(笑)」

Q:お休みが取れたら行きたい国はどこですか?

松元さん「モルディブ!」。

海がきれいなんだよねーと竹内さんはじめ、一同盛り上がるも、モルディブがどこにあるのかを、だれも知らない様子。
島がいっぱいある国、というイメージはあるみたいだったのですが。
松元さんは海外に行ったことなく、パスポートも持っていないそう。

Q:合唱をやっているのですが、歌がうまくなる練習方法を教えてください。

高橋さん「歌をやっている人だと分かると思うんですが、たくさん歌っていると体幹の周りに”歌の筋肉”が付くんですよね。使っていないとすぐになくなってしまう。
だから、僕の場合は、とにかくたくさん歌ってその筋肉をつけることかなあ」

成田さん「特に、劇団四季では、開口発声法で、体幹の筋肉が声を支えるためにすごく大事だということで僕らは毎日トレーニングしています」

体幹のトレーニング法として、開口発声の他、人魚役の俳優さんたちはフライングでは足で踏ん張って支えられないので、バレエのバーで腕立てのようにして脚を浮かせてそこで泳ぐ動きをする練習をしています。

松元さん「でも、ご家庭にバーはないですよね(笑)」

高瀬さん「物干し竿は・・・危ないか」(全員からそれは危ないからやめよう、という突っ込み)

松元さん「仰向けに寝て、バランスボールの小さいのを足の間に挟んで、前後や左右に足を倒すとか。バランスボールがなかったら枕やクッションでもいいです。」

高橋さんは、名古屋市内のプールで泳いでいるそうです。

高橋さん「名古屋には公立のものも含めてけっこうプールがあるんですよね」

松元さん「じゃあ、プールに行けば高橋さんに会える?」

高橋さん「いつ、どこのプールにいるかわからないですよ(笑)」

プールで泳ぐことで、体幹を鍛えるだけではなく、水圧や水の抵抗をリアルに感じられるのも、役を演じる上で役立つそうです。

山下さん「そうそう、地上であれこれ考えるよりも、プールとかお風呂とか、実際に水の中に入ってしまった方が分かるんですよね。」

でも、お客さまたちには「水の中の動き」が理解できることって、特に役には立たないね、という話から

松元さん「皆さんの方がすごくうまくなるかも。そうしたらスカウトしますね^^。」

山下さん「ぜひ、オーディションを受けてください!」

いやいや、それだけでは入団できませんから(笑)。

Q:練習は1日どのくらいやっているのですか?

竹内さん「開幕前稽古の時は朝10時~夕方6時までが全体稽古で、その前後、研究室(練習用の個室)を借りて自主練する人も多いですよね」

メンバーから、竹内さんはとりわけ練習量が多い、という話が。
高橋さん「竹内さんとは、あざみ野では稽古場以外の場所で会わないものね。食堂とかにいない。」

竹内さん「僕は課題はその日のうちにできるだけ解消したいので、朝は全体稽古の前に研究室で前の日の課題をさらって、全体稽古が終わったらまた研究室で自分の課題を練習して、遅いと夜22時くらいになることもあります」

公演中の毎日のトレーニングは、バレエのバーレッスン30分+開口発声訓練30分+場当たり(舞台上のリハーサル)

この3つは、どの作品にもほぼ共通ですが、
『リトルマーメイド』では、水中で泳いでいるように見せるための体全体をうねらせる動きの練習が加わるのが特色です。

山下さん「僕たちは体を前後に動かしますけれど、ウミヘビの人たちは正面から見たときに横方向にウェーブしています。器用に動くんですよねえ(笑)」

男性アンサンブルの人が、テンタクルスの動きを練習していることもあるそうです。

あおなみ
あおなみ
パペットを持たずに動きをやるとかなり面白いことになるらしい・・・

山下さん「キャストの中で、エリック王子だけは一度も海の中の動きをやらないんですけれど、みんながウェーブの練習をしている時間、竹内さんいつも稽古場にはいて、何かやっていますよね?」

高瀬さんなど他のメンバー「そうそう、あの時なにをやっているんですか?」

竹内さん「エリックはぜんぜん泳いだりしないんですけれど、あの時間は鏡を見ながら王子としての歩き方や動作の練習をしているんです。毎日やって体に入れこまないといけないと思っているので。」

成田さん「なんかいつも歩く練習をしているなーと思っていました(笑)」

竹内さん「僕も、みんなから『何やっているんだ?』と思われているのは感じていたんですけれどね(笑)」

エリック役はお稽古の時から革靴、襟付きシャツなんですよね。

それから、どこの時点で出た話か、忘れてしまったのですが、

高橋さんは、開幕から今まで男性アンサンブル6枠で出演していますが、トリトン王役でもあり、

「トリトン役の時には『海の王さまとしての存在感』が出るようにいろいろ考えて演じているのですが、
そのことで、船長を演じるときに、船長が初めて『伝説の海の王さま』を見た、という驚きがより分かる。
1つの作品で2つの役を演じているのはそういうところで役に立っています。」

というお話もありました。

全キャスト登場

質問タイムが終わったところで、緞帳が開いて、全キャストさんが舞台に。
なぜか両腕を挙げてガッツポーズをしている岡崎さん(グリムスビー役)。

山下さん「私服姿の俳優を見る機会はあまりないですからよく見てくださいねー」

リハーサル見学会だと稽古着ですが、今回はトークなので、基本的には私服ですし、みなさんおしゃれな感じでした。

山下さん「でも、メイクしていないと誰だかわからないですよね。
ウミヘビちゃんです(と、となりに立っていた岸さんを紹介。カーテンコールの時のように手をくねくね動かす岸さん)」

山下さん「(恒川さんに)アースラおばさんも、(素顔は)こんなにきれいなんですよー」

ぱっと見で、伊藤潤一郎さん(トリトン王役)が腰履きのダメージジーンズでかっこいいな、と思ったのと、
黒川さん(セバスチャン役)が背中に蟹の爪みたいな模様がプリントされているTシャツで、わざわざ背中を向けて、それを安東さんがアピールしていたのが印象的でした。

全員サイン入りポスタープレゼント

ここで松元さんが、箱の中から選んだ席番号で抽選をして、当選したお客さんに、
出演者全員のサイン入りのポスターのプレゼントがありました。

当選したのは、センター8列上手側の女性で、すごく、すごーくびっくりされていました。

当選した人は舞台に上がり、松元さんがその方のお名前をポスターに書き入れてくれる、というスペシャルなプレゼントです。
(名前は、私たちにはわからないように舞台の上で紙に書いて松元さんに渡していました。そういうところ、すごい気配りされていますね。)

最後に、松元恵美さんが、千穐楽に向けてのごあいさつ。改めて名古屋公演についてのお礼と、

「みなさんも、もう一度、といわず、2回、3回と観にいらしてくださいね(この時点では、まだ8月中は残席がある感じでした)」

というメッセージがあり、これでイベントは終了となりました。

サイン入りポストカードプレゼント

ポスターのプレゼントは1人だけでしたが、
イベント参加者全員が、出口でサイン入りのポストカードをもらえました。

どなたのサインかは、もらってのお楽しみです。

私は、セバスチャン役の黒川さんのサインが入ったポストカードでした。

今回だけで299人が参加していましたが人数制限はなかったし、キャストさんは全部で24人なので、1人当たり15枚以上は書いて準備していたのではないでしょうか。

お忙しいところ、本当にありがとうございます!

まとめ

この日は、台風12号が近づいていて、名古屋も週の前半までよりは多少暑さがやわらいでいたようなのですが、
それでも、左右の扉が開いているクローク部分はかなりの暑さでしたし、
ずっとここに滞在しているキャスト、スタッフのみなさんは普段以上に体力の消耗もあったと思います。
そんな中で、終演後までイベントの対応をしていただいて、本当にありがとうございました。

<おまけ>
イベント終了後、劇場を出て、ちょっと歩いたところで、某男性キャストさんに追い抜かれたのですが、周りの方はぜんぜん気が付いていないようでした。
歩く姿勢がとてもきれいで、とくに急いでいる感じでもないのにストライドが大きいなあ、と思いました。

2020年10月追記
2019年12月に北海道で放映された「ブギウギ専務」が、2020年にテレビ神奈川で放映された時に、テンタクルスの素顔での演技が見られました!
たしかに、自分がアリエル役で、目の前であの顔をされたらちょっと笑ってしまうかも・・・(笑)


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