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NHK名古屋「夕刊ゴジらじ」『ノートルダムの鐘』カジモド役金本泰潤さんインタビュー【感想】

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NHK名古屋放送局のラジオ、「夕刊ゴジらじ」での、金本泰潤たいじゅんさんのインタビューから印象に残ったことをまとめました(2019年2月26日放送)。

聴き逃し配信があるものと思い込んでいましたが(別の番組と間違えていた)、少なくとも東京では聴き逃し配信はありませんでした。
なので、一度聞いただけの内容を記憶している範囲でメモしています。
前後が入れ替わったり、抜けているところもあるかもしれず、完全な書き起こしではないです。

パーソナリティは、NHK名古屋放送局の松竹勝司アナウンサーと、杉浦史織アナウンサー。
お二人とも『ノートルダムの鐘』という作品の理解の上に立ったお話をされていて、安心して聞いていられる、いいインタビューでした。

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あおなみ
あおなみ
劇団四季の「アルプごはん」企画の時の金本さん(左)。
くったくのない笑顔がカジモドに重なるなあと思います

金本泰潤さんのプロフィールなど

インタビューは、『ノートルダムの鐘』名古屋公演でカジモド役として出演されている金本さんのプロフィール紹介から。

金本さんが「たいじゅん」の漢字を「原田泰造さんの泰、松本潤さんの潤」と説明することにしている、という話や、
杉浦さんから、舞台でもすらっとされていると感じましたが実際にお会いするとほんとうに身長が高いですね、という話など。

金本さんの身長は181cmだそう。例の場面で、背中を投げている姿勢から、伸び上がったところの落差がすごいですもんね。

松竹アナ:やっぱり、舞台映えされますよね。

金本さん
金本さん
あーどうなんでしょうか。いい体に生んでもらったな、と親に感謝してます。

金本さんが日本舞踊や民謡をやっていたことや、B’zの稲葉さんに憧れロック歌手を目指していて、その後お母さんの勧めで劇団四季のオーディションを受けた経緯は、他のインタビューでも出ていますね。

杉浦アナ:今こうして話している声は落ち着いた感じですけど、稲葉さんのような、ハイトーンの声も出るんですか?

金本さん
金本さん
出ます。音域は3オクターブちょっと、4オクターブ弱くらいは出ると思います。

杉浦アナ:ちょっとしたいいピアノですね 笑

金本さん、「いいピアノ」に受けていました。

金本さんのお休みの日の過ごし方など

休みの日は、栄の方まで足を延ばしてショッピングをしたり、仲間と食事をしたりしてすごしているそう。

杉浦アナ:何か、名古屋でおいしいと思ったものはありますか?

金本さん
金本さん
手羽先!名古屋の手羽先は本当においしいですね。

(まったく私的基準ですが、食べるのが好きで、インタビューであれがおいしい!という話が出る人ってちょっと安心できます)

車も好きで、レンタカーでドライブに行くこともあるそうです。

京都に住んでいたことがあり、京都も名古屋も道が碁盤の目状なので分かりやすい、と金本さん。

松竹アナからは「道が広いので、右折が難しいですよね」とコメントが。

私は名古屋に行くと、暑さ寒さを避けてあまり外を歩かないのですが(笑)
それでもぱっと外に出た時に、どこも道が広いというのは分かります。そうか、運転しやすいばかりではないんですね。

『ノートルダムの鐘』公演について

金本さん的おすすめポイント

松井アナに、「金本さんから『ノートルダムの鐘』のストーリーの説明をしてください」、と振られ、

自分が演じるカジモド、大聖堂大助祭フロロー、大聖堂警備隊長フィーバス、そして三人が愛してしまうジプシーの娘エスメラルダの4人を巡る愛憎劇、というアウトラインの紹介の後、金本さん的に、この作品で推したい点などをコメント、そして、

金本さん
金本さん
この作品は「人間と怪物どこに違いがあるのだろう」、と観る人に問いかけているところが面白いと思うんです。

フロローは悪役、ということになるのかもしれないけれど、単純に悪というわけでもなく、フロローを含めて、全員が自分にとっての正義を懸命に生きているんです。

現実の中でも、自分が正しい、という思いから誰かとぶつかったり、軋轢あつれきになったり、ということがありますよね。
だから、とてもリアルに問いかけてくる物語だと思います。

音楽的にも、アラン・メンケンの楽曲が素晴らしく、舞台の上の方にいる聖歌隊(クワイヤ)の皆さんは、本当にすごい方々が入っていて、いつもその歌声の圧を感じながら演じています。」

と続けていました。

そうそう、上の方に並んでいる聖歌隊に、「オペラ座の怪人」ファントムや「美女と野獣」ミセスポット役などの歌唱力のすごい人たち、外部でオペラ歌手として活躍されている方が何人もいらっしゃいますもんね。

カジモド役の難しさ

カジモドは、とても難しい役ですよね?という松竹アナからの問いかけには、

金本さん
金本さん
カジモドは、生まれつき顔や体が曲がっていて、怪物、と物語の中では言われるのですが、

20年間聖堂に閉じ込められて育ったので外の世界を知らないということもあるし、フロローから聖書のことや礼儀作法を教育されていて、内面はすごくピュア。

カジモドという役は、役にいくらでものめり込むことができるし、そうなってしまいがちですが、俳優の目的と手段を履き違えてはダメで、あくまでも作品を伝えるための表現だと。

お客様もカジモドの見た目に集中してしまう傾向があるだろうし、俳優も形をやることで「やってるぜ」みたいな、できているような気になってしまうのですが、作品を伝えることから離れてはいけないんですね。

カジモドは、ある日思い切って外に出て、それはそれは目も当てられないような目に合い、そこでエスメラルダに出会って、辛いことや恋を経て、人間らしい心を獲得していきます。
でもそのカジモドが、悲劇を引き起こした張本人でもある、ということが突き刺さってくるんですよね。

役にのめり込める、というのは、いい面もあると思うのですが、
やはり他の役とも、音楽や照明とも協調して、総合的に出来上がっていくのが「作品」なので、周りが見えなくなってしまったらダメ、ということなんですね。

深い役ほどある落とし穴、というか、こわいな、と思います。

松竹アナからは「演じている人にとっても、観ている人にとっても、『鏡』になるような作品」という言葉があり、
金本さん「あーそれ!すごくいい表現です、まさにその通りです」と嬉しそうでした。

最後に公演の案内。「5月の千秋楽まであと3か月あると思わず、もう3か月なので、ぜひ名古屋にいるうちに観てください」というメッセージがありました。

まとめの感想

四季の俳優さんはインタビューでも謙遜けんそんする感じに話される人も多い印象があるのですが、金本さんは今回含めて何度か聞いているインタビューで、自分の得意なことも苦手なことも(某インタビューでは掃除が苦手、と言っていました 笑)、いろんな面をポジティブに前に出してくる方だなあ、と思います。
言葉の選び方や話し方も明るくて、おもしろいです。

あおなみ
あおなみ
そういうおもしろさは、ご本人が話している調子とかテンポがあってのものなので、書き言葉ではなかなか表現できませんが。
例えば、カジモドのたどる顛末を説明するときの「それはそれは、目も当てられないような」というのは、金本さん自身の言い方で、「あれ、お若いのに昔話みたいだな」って印象に残っています。

カジモド役を演じる前の、『ライオンキング』エド、「嵐の中の子どもたち」ジェロニモでは、私は見ていないんですけれど、今後、他作品・他役でも拝見したいです。


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