こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、私が、チケット救済掲示板「おけぴネット」を利用して、劇団四季『アラジン』のチケットを譲ってもらった体験をもとに、おけぴネットでの取引の手順、注意をまとめました。
こちらの記事は2018年時点での経験をまとめていますが、
2021年4月に、劇団四季四季の会会報誌「ラ・アルプ」に、おけぴでのチケット譲渡も規約に抵触する、と掲載されましたので、ご注意ください。
私も、ずいぶん前に会員登録して、使わないまま数年が経過していましたが、
2018年3月に、『アラジン』のチケットが欲しくて、初めて「おけぴネット」を利用して、S席のチケットを譲っていただきました。
運営会社の「株式会社おけぴ」の設立が、2005年8月1日、とのことですので、もう10数年の実績があり、
四季劇場の中で耳に入ってくる会話などから、おけぴ常連さん、というか、チケット救済を通してお友達になっている人もいるように見受けられます。
運営が長く、利用件数が多い分、トラブル等の事例の集積もあり、疑問点などは、おけぴネットのサイトのFAQを見ていただくのが一番いいのかな、とも思いますが、
せっかくなので、実際に利用して、取引のやり方などで気が付いたことをまとめておきます。
タップして飛べる目次
おけぴネットについて
おけぴネットは「空席救済サイト」がコンセプト
おけぴネットは、演劇等の空席救済を目的にとしたチケット救済掲示板を運営するサイトです。
のマッチングサイト、ともいえるかもしれません。
おけぴネットのルール
私がここを利用してもいいなと思ったのは、
おけぴネットに掲載できる案件が、チケットの定価以下取引に限定されている点
です。
おけぴネットの場合は、発券手数料も上乗せしてはいけないことになっており、本当にチケットの額面の金額以下に設定しなければなりません。
ただし、振込手数料や、紙チケットの場合の送料は、購入者負担にするのは可能です。
今回、私が購入したのは、劇団四季のQRチケットで、振込はゆうちょだったので、送料も振込手数料もかかりませんでした。
チケットにもさまざな種類がありますが、
無料の招待券の場合や、発券期間前のチケットなど、かなりのケースがおけぴネットのQ&Aに網羅されています。
おけぴネットの取引は、メルカリやラクマと同様個人間取引です。
メルカリでは、規約以外に出品者独自の「個人ルール」や「暗黙の了解」があり、初めての人にはわかりにくい、慣れてきても正直めんどくさかったりしますが、
おけぴネットの場合は「こういうケースはこう」というのがかなり細かく明文化されていると感じます。
おけぴネットの利用法
会員登録は必要?
おけぴネットは、会員登録なしでも利用できますが、普通の会員は無料なので、登録しておいた方が何かと便利です。
会員登録しているかどうかで、信用度を計られることもあります。
逆に、私も、チケットを探すときに「出品者が会員登録している人か?」はひとつの目安にしていました。
オケピネットでは「譲渡」より「交換」が多い?
出品されているチケットには、「交換」と「譲渡」があります。
私が探したときの印象では、劇団四季チケットの案件では「交換」が多いと思います。
劇団四季はロングラン公演で、数か月先までチケットが販売されていることが多いので、
「今回は行かれないけれど、もし来月のチケットを持っている人がいれば交換をしたい」
という動機で投稿する人が多いのでしょう。中には、抱き合わせ(ある公演と別の公演のチケット一緒に引き取ってほしい)を条件にしている出品もあります。
おけぴネットの取引の手順
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STEP01希望の案件を探す演目や日時で希望の案件を探します。
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STEP02問い合わせを送るおけぴネットの「問い合わせ」機能を使用
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STEP03出品者からの返信ここから後のやり時は、すべてメールになります。
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STEP04支払いとチケット送付普通は、支払いが先ですが、
おけぴネットの「入金お取次ぎサービス」を利用する(有料)こともできます。
私は
- 劇団四季アラジン
- その週の公演
- 席種S1
- 譲渡
という条件で検索。
希望に合うチケットが見つかりすぐに「問い合わせ」を送りました。
「交渉中」「問い合わせ上限に達したので受付停止」となっていると問い合わせが送れません。
実は、譲ってもらったチケットの他にもよさそうなチケットあったのですが、タッチの差で「交渉中」になってしまい、そちらはあきらめました。
また、複数の問い合わせを受け付けている出品でも、自分が最初に問い合わせた人でないと、ほとんどの場合、成約にはいたらないようです。
複数問い合わせ可にしたら、本当は、すべての問い合わせに返信を送るのがマナーなのですが、実際に交渉に入った問い合わせの後から来た問い合わせには返信をせずにスルーされる方もいるそう。
問い合わせはおけぴネットの機能で送りますが、
その後の出品者さんからの返事以降のやりとりは、登録したメールアドレスで行うことになります。
ですので、問い合わせへのリプライが長時間来ないときには、迷惑メールに入っていないかを確認しましょう。
おけぴネットでの取引は、お互いに素人の個人であることが前提で、出品者さんも業者ではありません。
それぞれ、仕事をしていたり子育てしていたり、と事情があります。
投稿に書いてある「返信の目安」を読んで、それを大幅に過ぎても連絡がない場合は、
迷惑メールを確認→なければおけぴネットの機能で「質問」を送る、という順で対応しましょう。
逆に、自分からは可能な限り早く返信を送るようにします。
幸い、問い合わせから1時間くらいで返信が来ました。
次の私からの返信で、すぐに交渉が成立。
お知らせいただいたゆうちょ口座に送金して、2時間後くらいに入金を確認いただいて、QRチケットのURLが送られてきました。
URLでQRチケットの表示を確認して、お礼のメールを送って、取引完了。
この時はとてもスムーズに取引が完了したので、いつもこういう感じだったら、「チケットを入手する」一つの選択肢としておきたいかな、と思いました。
おけぴネットではバーコードチケットなどの、簡単に転送によって転売される可能性があるチケットの取引を推奨はしていません。
劇団四季のQRチケットは、QRコード表示のURLを何度でも他の人に転送することができるので同じリスクがあり得ます。
「買う」側のリスク=複数の人にも売られていて当日、自分が入場できなかったり、トラブルに巻き込まれる可能性がある
「売る」側のリスク=自分が譲ったものを、自分の名前が入ったまま高額転売される可能性がある
QRチケットは、譲渡に送料がかからず、郵便・配送事故の問題もない、という点は便利なのですが、利用する場合は上記のようなリスクがあることも考慮したほうがいいですね。
2019年5月追記
私はおけぴネットは、「定価以下取引」なので、高額転売に当たらないし、利用してもいいかな、と考えていたのですが、
2019年春にレミゼの高額転売が問題になった時、
もともと高額転売目的で購入していた人が、なかなか売れないので損切りのために定価以下で売ったり、
業者的な人でなくても最初から交換を見込んで多く購入していたり、というケースもあるという話を聞きました。
やっぱり一番安全なのは劇団四季公式の出品サービスを利用した譲渡なんでしょうね。
チケットぴあにもリセール制度があります。
おけぴネットの取引で気をつけたいこと
詐欺にあわないように
「チケットを譲ってもらう」立場で気をつけなければならないのは、まずは
詐欺
ですよね。
おけぴネットには、詐欺被害を防ぐためのページがあり、そこで振込口座のチェックもできます。
詐欺に使われた情報がある口座だと、その情報がヒットするそうです。
他にも慎重に取引した方が良いポイントが書かれていますので、必ず読みましょう。
メルカリやヤフオクで物を買う時もなのですが、何度か利用していると、大丈夫な相手とあぶない人、ってなんとなく雰囲気でもわかるものなのですが、初めてだと分かりにくいですよね。
チケットは金額が高いので、不安も大きいと思います。
出品する方からすれば、お金をもらわないと発送できないというのは当然ですが、
買う側からすると、
先にお金を払うのが不安
というのもあります。
この双方の不安を解消するのが、おけぴネットの「入金お取次ぎサービス」で、手数料630円で利用することができます。
買う側から、このサービスを使いたいと申し出る場合は、
と出品者に伝え、場合によっては自分が手数料を負担する、ということになるかと思います。
代引きは、最初から「代引き可」で出品されているものでなければ、手間がかかるので、詐欺ではなくても断られることも多いそうです。
それに、劇団四季のQRチケットの場合は、「現物」を送るわけではないので、代引きは利用できません。
元銀行員の知人に聞いてみたのですが、組み戻し(一度振り込んだ金額を戻すこと)は、振り込まれた相手が了承すれば、という条件なので、「応じません」と言われてしまうと、銀行側からもどうしようもないみたいです。
「全く関係ない人であることは明らかなので、弁護士に依頼すれば組み戻しに応じれもらえるかも」、ということですが、
銀行、ゆうちょ振り込みのはくれぐれもご注意ください。
紙チケットの場合の送付方法
劇団四季のQRチケットは、メールやLINEなどで送ってもらうことができるので、郵便事故等はありません。
全国公演や、劇団四季以外のプレイガイドから販売された紙のチケットを送ってもらうときには、普通郵便は避け、簡易書留やレターパックプラス(対面渡し)が安全です。
普通郵便は、万が一紛失があった場合に追跡をすることもできませんし、
休日を挟んだり、繁忙期に当たったりすると場所によっては届くまでに1週間程度かかってしまうこともあります。
最低でも、追跡ができる送付方法をお勧めします。
レターバックライト、クリックポストは追跡番号はつくのですが、郵便受けに投函、で配達終了なので、その後郵便受けからの抜き取りもあり得ます。
自分が劇団四季のチケットを「譲りたい」場合は?
前売り券を買っていたけれど行かれなくなり、できれば、他の人に引き取ってほしい、という理由で
おけぴネットの利用を考える方もいると思います。
個人的には、おけぴネットの利用を特におすすすめも止めもしませんが、個人間取引ならではのリスクがあるのは譲られる立場の場合と同じです。
チケットを譲る方法についてこちらにもまとめたので参考にしてみてください。
まとめ
おけぴネットのコンセプトは「空席救済」で、定額以下の譲渡がルールです。
できるだけ、安全なやりとりができるように、ルールが細かく作られていますが、
おけぴネットの機能は、チケットを譲りたい人、チケットを譲ってほしい人のマッチングサイトで、
連絡・入金・チケットの送付は、あくまでも、個人対個人のやりとりなので、トラブルの可能性はあります。
もし、おけぴネットを利用する場合は、
- 売る方は「引き受けてくれてありがとう」
- 買う方は「譲ってくれてありがとう」
という気持ちで、見知らぬ人とのやりとりですから、質問や交渉も、ていねいな言葉づかいで、を心がけ、
詐欺の警戒を怠らず、支払い・送付のミスがないように注意、
というのがよいと思います。