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劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年8月8日観劇メモ

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こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。

この記事では、劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年8月8日自由劇場での公演を観たときの感想やキャストをまとめました。
※感想はネタバレ込みです。

(過去に書いた観劇メモを再編集しました。基本的に、その当時、感じたように書いています)

劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年8月8日のキャスト

ガンバ 分部惇平 ボンヤリ 佐橋秀明
マンプク 大橋美絵 オイボレ 菊池 正
ガクシャ 塩地 仁 忠太 平田了祐
ヨイショ 二橋 純 潮路 熊本梨沙
イカサマ 長橋礼佳 七郎 河田拓也
バレット 片伯部春香 ツブリ/忠太の父 青山裕次
シジン 戸高圭介 ノロイ 南圭一郎
男性アンサンブル 女性アンサンブル
(イダテン)高野佳基 水田菜月
塚田正樹 小野実咲季
志藤大造
宮本勝志

 


劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年8月8日観劇感想

友だちと劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」を観劇。
私は、4月の相模大野公演(全国公演初日)も観たのですが、冒険活劇のダイナミックさや、危険な場面の緊迫感が増していて、面白くなっていました^^

「ガンバの大冒険」の「冒険」は、恐ろしいイタチとの命がけの戦いです。

あらすじや作品の見どころはこちらを読んでください。

子供と行きたい・劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」はここが楽しい!劇団四季ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」は、1976年の初演以来、何度も再演を繰り返している人気作品です。 私自身、2003年...

イタチのノロイは、捕食のためではなく、楽しみのために生き物を殺す、四季作品の中でも珍しい設定の悪役です。

ディズニー作品では、スカーやアースラは、コンプレックスとか傷とか、「悪」とされる行動の背景がわりと分かるし、
ガストンは最初から悪なのではなく、ベルに執着して闇落ちするところなどが見えるのですが、ノロイはただ圧倒的な脅威としてそこに存在します。
私は見たことがないのですが、テレビアニメの「ガンバの冒険」を見た人は「子どもだったのでトイレに行けなくなるほどノロイが怖かった」と言っていました。

全てが終わった時、船乗りネズミのヨイショが、ガンバに「お前はこれからどうする?」と問いかけます。
「そりゃあ今回だってすごい冒険だったには違いないが、世の中にはもっともっとすごい冒険があるんだぜ」。

この場面までの、物語の流れを踏まえてこの言葉を聞くと、あれだけの惨事があって仲間が3匹亡くなって、それを「すごい冒険」と言いきれるヨイショこそ、すごいな、と思うんです。

ヨイショがガンバと出会う前の、0幕の時間で、たくさん、命の危険や仲間を失う経験をして、それを乗り越えてきたことがこの言葉の背景にあるんだろうな、と思います。

それは七郎も同じで、舞台の上の時間にだけ注目すると、七郎はガンバと潮路の中に嫉妬してガンバに因縁をつけいざという時にはヘタレている、何もいいところがないヤツなのですが、河田さんの七郎は、舞台に上がる前の彼の人生のことがいろいろ想像できるんです。

物語の中で全く語られないけれど、七郎はきっと忠太や潮路とおさななじみで、潮路のことがずっと好きで、トキおじさんを慕っていたのだろうな、というようなことが感じられます。
「冒険」の後の七郎にどうか良いことがありますように、と思いました。

河田さんの七郎が自分としてはすごく新鮮だったので、友だちにLINEしたら、その友だちは前日予約して翌日観劇していました。

河田七郎と二橋ヨイショが対立する場面は、客席にいてもぶっとばされそうなすごい迫力。

この2人に比べると、ガンバ自身はわりとニュートラルな存在感ですが、「弱い」ということではなくて、そこがいいのです。

他のネズミたちが恐れて逃げようとするイタチのノロイに戦いを挑もう、とするガンバは、その設定だけ聞くと、熱血タイプなのかな、と思うのですが、
たしかに正義感は強いのですが、昨年~去年の公演では、熱血!というより、公平さや冷静さの方が感じられました。

分部さんは、カーティンコールの、潮路とのリフトがさすがの美しさでした。

昨年の公演では、配役のイメージで、ヨイショが兄貴分で、ガンバはより若い、という組み合わせと思っていたんですけれど、
二橋ヨイショと相模大野公演の渡邊ガンバ、今回の分部ガンバは、もっと対等な友だちに思えます。

昨年の公演でも同役だった、ツブリ/忠太の父の青山さんは以前よりも、二つの役のメリハリがはっきり感じられました。

ツブリはオオミズナギドリで、ノロイたちに群れのメスと子ども(卵)全員を惨殺された恨みを抱えつつ、仲間をしっかり束ねるリーダー。
忠太の父は、もしかしたら息子には頼りない父ちゃん、と思われているかもしれない、気のいい親父さんです。
ノロイたちの手招き踊りの説明をする時の、恐ろしい話をしているのだけれどちょっと笑ってしまうような感じは、昨年や相模大野公演よりも面白いです。

オイボレは、昨年は、武智さん・神保さんで観たのですが、今年は相模大野、今回の自由劇場の両方で、菊池さんでした。

オイボレの、自らを犠牲にしての贖罪には納得できない面はあるのですが、
菊池さんのオイボレが、正体を明かして、七郎に「よく見るんだ」といって、ノロイの罠に向かうシーンを見ると、

オイボレ=トキは、そうすることでしか、自分で自分が許せなかったのではないか、と思いました。

そして、「コンタクト」初演に出演していたダンサーの菊池さんは、オイボレでもやっぱりダンサーなんだなあ、と。
一緒に観た友だちは「オイボレがすごく素敵だった!」と感激して、お見送りの時もオイボレと握手してもらっていました。

ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年4月~2018年3月全国公演キャスト

プログラムから、ファミリーミュージカル「ガンバの大冒険」2017年4月~2018年3月全国公演の出演候補者のページをあげておきます。
(自由劇場での約1週間の公演は全国公演の途中だったので、おなじ候補キャストです)

全国公演開幕前に、劇団四季公式サイトに掲載された立ち稽古と総稽古の写真から、

ガンバ:小林唯さん、分部淳平さん、渡邊寿宏さん
ヨイショ:二橋純さん、東泰久さん
シジン:田井啓さん、戸高圭介さん

というあたりは推測できていました。

観劇メモを振り返ってみて

「ガンバの大冒険」の初見は、2003年1月。この時は「冒険者たち」というタイトルで、ガンバ役は味方隆司さんでした。
忠太は女性の役で、荒木美保さんでした。あと、アンサンブルは全員男性だったんですよね。

脚本は同じなんですが、こうして書くと10数年の間に、けっこう変わってきていますね。

渡邊さんは、ガンバ役までは、「コンタクト」『アラジン』のアンサンブルで観ていますが、どちらもソロの歌がないので、ガンバで見て、いい声されているし、これからもいろいろな役で拝見したいです。

今回公演では小林唯さん見られなかったけれど、2016年には見ています。

ヨイショは東さんを観られなかったのが残念だし、櫻木さんのボンヤリも観たかったです。

この公演で忠太役だった平田了祐さんが、「恋に落ちたシェークスピア」であんな怪演を見せるとは・・・

「冒険」の内容は、冒険というにはかなり厳しいものですが、ガンバが初めて海を見る場面の、どこまでも広がる海と、太陽の光が感じられるシーンが大好きです。
再演されたら、またガンバたちと冒険に行きたいですね。


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