こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、名古屋四季劇場での『リトルマーメイド』千穐楽で、1階S席ファミリーゾーン(1階席後方)の、上手の一番端っこ席に座った時の、舞台の見え方をレポートしています。
『リトルマーメイド』は、2019年現在は大阪四季劇場で上演していますが、
名古屋四季劇場と大阪四季劇場は似たような構造なので、名古屋四季劇場での感想でも大阪四季劇場の席選びの参考になると思います。
※北海道四季劇場でも2020年3月まで『リトルマーメイド』を上演していますが、2階席がなく、客席の構造や、席種類の位置が名古屋・大阪とはかなり違います。
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劇団四季『リトルマーメイド』大阪公演のS席ファミリーゾーンの場所
緑色の部分が『リトルマーメイド』大阪公演のファミリーゾーンです。
大阪四季劇場の『リトルマーメイド』公演の場合、
ファミリーゾーンS席:子供料金5,400円(大人は四季の会会員9,720円、一般10,800円)
ファミリーゾーンA席:子供料金4,320円(大人は8,640円)
いう料金設定です(価格は税込、消費税アップ後は変更される予定)。
私が名古屋公演千穐楽で座った席はこのあたりになります。
ファミリーゾーンの中でも、上手の端っこです。
ちなみに、千穐楽公演は四季の会会員限定抽選で、自分で席位置は選べなかったので、たまたま、ここになりました。
ファミリーゾーンS席の位置 | |
大阪四季劇場’(上演中) | 縦Q~U列(18列~22列)横1~38番 |
名古屋四季劇場(’18年8月千穐楽) | 縦18~20列 横1~42番 |
↑だいたい、おなじような位置になっていることが分かると思います。
『リトルマーメイド』1階ファミリーゾーンS席後方上手端からの見え方
- 地上の場面のセットで、「太陽」が半分くらい見切れる
- メインキャストによるお芝居の見切れはほぼない。
- 二階席は被るが、舞台の上の方も見切れない
- エリック王子の船=ハルモニア号の右舷(向かって左)がほとんど見えない
- 壁付けスピーカーから海中の音が聞こえる
- 照明効果がよくわかる/li>
- パペットの動きのダイナミックさがよくわかる/li>
- 息をのむ・ため息などの息づかい、オフマイクの言葉は後方席でも意外とよくわかる/li>
それぞれについてもうすこし詳しく説明しますね。
見切れについて
見切れ、とは舞台の構造物にさえぎられて見えなくなることなんですが、
上手端っこ後方席では、残念なほどの見きれはないように思います。
ただ、『リトルマーメイド』に限らず、他の四季のミュージカル作品にも言えるのですが、舞台上の芝居が、上手→下手に向かっていることが多い印象があります。
上手端っこから見ると、俳優さんの顔が見えず後頭部を眺めていることが下手側から見るよりも多いです。
選べるのであれば下手の端のほうがより自然に見られると思います。
まあ、微妙なことなんですが・・・
エリック王子の船ハルモニア号が登場した時には、
こういう風にやや下手に向かって船が泊まるので右舷がほとんど見えなくなります。
船乗りを演じている男性アンサンブルの内、
1幕では1枠(この日は安東さん)、
2幕のフィナーレでは4枠(山下さん)、5枠(田口さん)がほぼいないことになっていました(笑)。
下手端っこからは逆サイドのものが見えないはずですが、センターブロックの下手側に座った経験からすると、サイドブロックでも下手側の席の方が、よりバランスよく見えるはずです。
「海の中の音」が聞こえる
『リトルマーメイド』は、開演前と幕間に、客席に「波の音」が流れているのはどの席にいても聴こえます。
名古屋千穐楽で後方席に座って、海中の場面で、ブクブク、ゴゴゴーといった、「海の中の音」があることに初めて気が付きました。
一般的な効果音とは違う感じで、センター席では気が付きませんでした。
効果音って、必ずしも、前方のスピーカーからだけ流れているわけではなく
後方にもスピーカーがあって、会場全体が海の中に包み込まれているような空間演出がされているみたいです。
そのために、後ろの席だからといって、前の方でやっていることを遠くから眺める、という感じにはなりにくいです。
照明による演出がはっきりわかる
後方の席から見ると照明がキャラクターの心理含めて1つの「表現」になっていることが「おお!そうなんだ」という感じで新鮮でした。
パペットの動きのメリハリがよくわかる
『リトルマーメイド』には、海の中の生き物たちがたくさん登場します。
役者さんがオブジェクトを体をつけて演じるフェザーフィッシュ、ウニ、ハリセンボンなどと、
シルバーフィッシュ、エイ、エビ、クラゲなど、手にパペットを持って動かすものがありますが、
特に、シルク素材を使ったエイやクラゲの動き、水の中の浮遊感は、後方の席から見たほうが分かりやすいかもしれません。
幕開きに登場する魚の群れをあらわしたシルバーフィッシュが、アリエルの姉アクァータに驚いて、素早く方向を変える動きが好きなんですけれど、後ろの席からでも、意外とそうした細やかな「表情」は感じられるものだな、と思いました。
オフマイク音って意外と聞こえる・・・
劇団四季は、脚本家が書いた言葉を正確に届けることを大事している劇団なので、台本に載っているセリフのアドリブで変えることはありません。
でも、マイクがオフになっている時に、会話していることがありますし、台本にある台詞と台詞の間にも、ちょっと相槌のような言葉が入ることがあります
オフマイクの会話・言葉には、役者さんの個性が垣間見えるので、聞くのがけっこう楽しんですよね^^
もちろん、1階の1~4列目くらいまではこうした「オフマイク」が一番よく聞こえます。
後ろの席では、複数の人が同時にしゃべっているような場面では、個々の言葉が何を言っているかは分からなくなってしまいますが、
言葉が重ならないところでは、喜ぶ、驚く、怒る、などで比較的大きな声でいうオフマイクの言葉は後方席でもわかりました。
また、ため息をつく、息をのむ、などの「呼吸」も20列目くらいでもはっきりわかります。
とうことで、後ろだから臨場感がないとか、演技の細やかさが分からない、なんてことはないです。
「作品」としての完成度は後ろの席の方が分かるかも?
台詞も歌も、すべてが音響さんが演出に合わせて調整した音で聞こえるので、まるで映画を見ているように感じました。
普段は、前日予約で4列か6列に座ることが多く、
そのくらいの位置だと、スピーカーを通した音より、むしろ生の声の印象の方が強いです。
それもまたいいものなんですけれど。
劇団四季専用劇場は、どの席でもそう極端に遠い、とかはないので、月並みな言葉になりますが、
作品の世界観をバランスよくトータルで見るなら後ろ目の席
俳優さんの表情やパワーを直接感じたいなら前方の席
で、どちらもそれぞれの良さがあると思います。
今回の席のように、端っこは端っこのよさがあるわけで、海の中の音はたぶん壁付けスピーカーから出ていて、
その音はセンターブロックだとあまり聞こえないんですよね。
何度も観ていたら、「アンダー・ザ・シー」やその他の場面で、「青衣(あおこ)」をやっているアンサンブルが、どなたなのかを知りたくなったりすると思うんですが、
4列くらいだと角度によっては、顔布が透けて結構顔が分かるんです。
例えば、トロピカルフィッシュを操作する青衣の方(男性アンサンブル5枠)が客席の上にトロピカルフィッシュを泳がせるときに、すっごい良い表情をされていることがあるんですが、そういう楽しみは10列よりも後ろに行ったら、分からないです。
(ところで、東京のC席の時どうだったかあまり覚えていないのですが、
8月26日に関しては、後方席から聴くと、ほんのちょっとなんですが、エコー効かせ過ぎかな、と思うところがありました。
少し喉が疲れているのかしら、と思った方がいらしたのでカバーするようにしていたのかも・・・)
まとめると
やっぱり、1階席なら2階席が被らない程度の位置でセンターブロックに座れればそれにこしたことはないですし、
1階席の後ろよりhあ2階席の方が見切れが少ないのですが、
でも、ファミリーゾーンS席で、後ろの端っこだからといって、ものすごく見にくいというわけでもないんだな、と分かりました。
劇団四季専用劇場は、基本的にはどの席もすごく遠くはならないように設計されているので、舞台が遠いーという感じもないです。
ピンポイントで、このキャラクター(俳優さん)の、この場面が絶対にちゃんと見たい、といった事情がなかったら、
S席ならそんなにはずれはないなんじゃないかと思います。
『リトルマーメイド』大阪公演のおすすめ席については、こちらの記事も参考にしてみてください。