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劇団四季『パリのアメリカ人』東京公演オフステージトーク’19年3月1日メモ

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2019年3月1日に行われた、劇団四季『パリのアメリカ人』東京公演での、終演後イベントの内容を自分の備忘としてまとめておきます。
テーマは「オーディション」でした。
オーディションについては、会報誌やサイトでも一部様子が出ていましたが、「受ける」側の人からのお話はすごく興味深いですね。

今回のトークはけっこうフリーな感じで進んで、話も行き来していたので、順序は自信がありません。また、忘れていることもあると思います。

前の週のイベントに参加した方がスタッフさんに確認したところ、写真や動画の撮影と録音はNGですが(これはイベント開始時に注意がありますし)、紙にメモを取るのはOKということだったそうです。
私はイベント中は記録するよりイベントの雰囲気を楽しみたいので、メモを取らないことにしています。

イベント参加申し込み

専用劇場や、以前KAATや全国公演の公共ホールでのイベントに参加した時は、劇場の外に受付があるパターンばかりでしたが、今回は、入場した後に入って右手に受付がありました。

すでに入場した後なのでチケットやレシートを見せる必要はなく、四季の会会員証だけ見せると参加証を渡してもらえました。

(アンケートを切り取った後の写真です。)

シアターオーブは専用劇場ではなく、商業施設の中にあるので、とtwitterで告知が出ていたような記憶がありますが、開場前にイベント受付を待つ人が並ばないよう、席は先着順ではなくランダムということで、私は開場して10分ほど後に受付して、3列(イベントの時は3列が一番前にになる)でした。


イベント始まり~メンバーの自己紹介

終演後、ロビーで20分くらい待って、客席に通され参加証に書かれた席に着きます。

四季の社員さんからの注意事項説明の後、司会の高橋伊玖磨さんが舞台に登場して自己紹介されました。スタンドカラーの、カーキ色に細かい柄の入ったおしゃれな上着を着ていました。

高橋さん「『パリのアメリカ人』、面白かった、という方は手をあげ

ないで

ください!」(笑)

もちろん、皆さん、手を上げずにいましたよね。

その後、高橋さんさんの声がけでトーク参加者の5人の俳優さんが舞台に。

トークメンバー

秋本みな子さん(マダム・ボーレル)
小林 唯さん(アンリ・ボーレル)
塩住珠希さん(女性アンサンブル)
田中勇人さん(男性アンサンブル)
宮田 愛さん(マイロ・ダヴェンポート)

一通り、自己紹介が終わったところで、

高橋さん「あ、好きな場面を言ってもらうの忘れました。」

そこで改めて1人ずつ、『パリのアメリカ人』の好きな場面をコメント。

秋本さん:最後の『パリのアメリカ人』のバレエシーン。

小林さん:(秋本さんに)先に言われちゃいました。同じで良いですか?僕も『パリのアメリカ人』。自分も踊りたいです。
(この作品の振付はところどころユーモラスなものがあるんですが、その中の一つがお気に入りみたいでした)

塩住さん:1幕の最後の仮面舞踏。衣装が本当におしゃれで素敵なんです。

田中さん:僕も、パリバレエ(中の人たちは『パリのアメリカ人』のバレエシーンをそう呼んでいるそう)。最後に真ん中でポーズしているんですけど気持ち良いですね。

宮田さん:私は、ナイトクラブで、マダムとアンリが和解?というか理解し合うところ、毎回ジーンとしてしまって。

あおなみ
あおなみ
「ですってよ」という秋本さんに対して小林さんが微妙な返しをして、思わず心の中で「家族でしょ!」と突っこんじゃいました(笑)

トークテーマ「オーディション」

外部バレエダンサーのオーディション

メンバーの中で一番早くオーディションを受けたのは、外部バレエダンサーの田中さん。外部バレエダンサーのオーディションは、予選、本選の二回で、最初は2017年の夏でした。

田中さん:ずいぶん前のことですね。年とりました(笑)。

予選ではバレエとジャズと、その場でもらった振りを15分か20分でバーっと入れて踊り、本選では、パリバレエの男性のバリエーションを練習して行き、一人ずつウィールドン氏に見てもらうという内容で行われたそうです。

小林さん:この作品では、外部のバレエダンサーの方が多く参加しているんですよね。

秋本さん:海外に留学していた人とか(と田中さんに振って)。

田中さん:僕はイギリスに留学していて、帰国して国内のバレエ団に入りました。
(どこに?という質問に)
田中さん:Kバレエです。

その後、ひとしきりKバレエの主催の人のお名前が出たりしてちょっとワチャワチャしてました。

田中さん:もちろんイギリスではウィールドンさんはとても有名で、まさかこういう形でいっしょに仕事ができるとは思っていなかったです。

劇団内メンバーのオーディション

高橋さん:劇団内のオーディションでは、どういうことをするのか?も、みなさん(お客さん)は知らないこともありますよね

秋本さん:私は二役受けたんですけど、マダム・ボーレルのオーディションでは、ムッシュとのやりとりがあって、それを組を変えてやっていく感じで。

宮田さん:マイロ役は、劇団の先輩がジェリーの代役をしてくださって交流(やりとり)をやったんですが、自分なりに準備していったことがあったのですが、その先輩がいろんな色をこう、出してくるので、それに流されて終わりました(笑)。

小林さん:僕は最初、アダム役でエントリーしていたんです。
(ええー?という周りの声)

小林さん:募集要項を見たら、その時はアダムが一番歳下という設定で、それと、音域が、僕は低い音の方が得意なのでアダムがあっているかなと思って。

そうしたら(演出スーパーバイザーの)坂田加奈子さんから「アンリで受けて」と言われて。

(高橋さんから「アダムも受けたの」?)
小林さん:実際に受けたのはアンリだけ。
稽古が始まったら、最初の年齢設定は気にしないで、それぞれの俳優の持っている感じでいいよ、ってことになりました。

高橋さん:オーディションって何段階もあって、なんか第14次審査くらいありましたよね。

(周りから「それはジェリー役が特別多かったんでしょう」)

高橋さん:そうか。僕、ジェリー役とアンサンブル両方でオーディション受けていたので、ジェリー役のオーディションでこういうのがあって、次にアンサンブルで、って感じだったんですよね。

秋本さん:私たちは1日だけ?

小林さん:僕たちも2日あったと思いますけれど・・・組を変えてとかあったし。

他の四季作品のオーディションとの違い

高橋さん:劇団四季の他の作品のオーディションと比べて何か違いました?

塩住さん:私はオーディションの時、研究生で、これが初めてのオーディションだったんです。だから他の作品と比べて、というのはないんですけど。
(小林さん「研究生だったの?すごいね」)

秋本さん:自分で考えて練習していったものを見せるというより、相手を変えたり、その場で「もっとこうやってみて」という感じで、ワークショップみたいでした。なのでリラックスして受けられたかな?

宮田さん:私はその先輩との、流されて終わった一回だけでした(笑)

オーディションに向けての準備

高橋さん:オーディションに向けて準備したことはありますか?

田中さん:バレエダンサーオーディション、ということで、劇団四季のこともよくわからないので、ひたすら、自分のバレエを磨いていました。
ウィールドンさんは英国ロイヤルの人なんですけれど、ロイヤルのバレエはテクニックよりとにかくラインの美しさを大切にするので、頭から爪先までのつながりで、ラインが美しく見せられるようにしました。

秋本さん:ウィールドンさんは稽古の時もライン、すごく言っていましたよね。リズの人たちにもね。

そこから、小林さんの足がウィールドンさんに似ている、という話になり、高橋さんが「実際にやってみてください」と言って、

小林さんが立ち上がって、ポアント(つま先を伸ばす)をやって見せてくれて
「反張膝というか、膝がちょっと入っていて、バレエではこれがきれいに見えるってことなんですよね」。

パンツをはいていたので、どの程度膝が入っているのか、詳しくは分かりませんでしたが、膝裏が伸びて綺麗に見えやすい脚のラインをしているのは確かのようでしたし、甲もきれいに出ていました。

反張膝でない脚と、反張膝の違いはこんな感じ。
反張膝は、膝が入って、膝の裏側がぴんと伸びたように見えます。

ポワント(つま先を伸ばして甲をしならせる)でも、膝裏が伸びてきれいなラインを出しやすい、とされています。

ただ、膝の裏側が過伸展になりやすいので、体の使い方に注意が必要。

小林さん:こういう脚だから、バレエがすごくできるように思われるんですけど、実際に踊ったらヘロヘロです(笑)

宮田さん:オルガはロシア人ということで、オーディションの時も服装がすごいというか、ターバン巻いたり、黒のパンツの方とかいましたよね。

秋本さん:そうそう。私はオルガも受けたんですけど、1次のオーディションで、歌でハイDがあって、これ1回だと思ったら、2次でも出してください、って、会場に入る直前に言われたんですよね。
それでえーっ!と思いながら会場に入って、悲鳴のような感じで出しました。

宮田さん:ちゃんと防音のドアなのに、皆さんのあの音だけ外まで聞こえてました(笑)

秋本さん:ハイDは(「オペラ座の怪人」の)カルロッタの音域ですから。それも、7小節か8小節伸ばさないといけなくて。

「アイガットリズム」の発電機の場面ですね。
小林さんから「コーラス稽古の時もあの音すごいな、と思いました」、という発言があったような気がします。

出演候補者になってから

高橋さん:出演候補になってから準備していたことはあります?

塩住さん:女性アンサンブルの中で誰がトゥシューズを履くのか分からなくて、私は研究生になってからあまりトゥシューズを履いていなかったので、毎日ずっとトゥシューズ練習してました。そうしたら結局私の枠はトゥシューズを履かない役でした。

あおなみ
あおなみ
周りから「塩住さんの役は幸せな女の子」と言われていましたが、どの場面のことだろう?
女性アンサンブルでトゥシューズを履くのは4人と言っていたような。

小林さん:やっぱりトゥシューズを履きたい?

塩住さん:いえ、痛いのでいいです(笑)

秋本さん:でも女性アンサンブルはトゥシューズだけでなくて、ヒール靴でも脚もこんな高く上げて踊って、すごいですよね。

プレゼント

出演者全員のサイン入りポスター3枚、じゃんけんで勝ち抜きでプレゼントがありました。

高橋さん:プレゼントのポスターはどこにおいてあるでしょうか?

舞台の後ろの方の、セットの壁(本番中、プロジェクションマッピングを映して動かす壁)の前に、パリアメデザインの袋に入ったポスターが置いてあるの、最初から見えていましたが・・・

全員が立ち上がって、上手の秋本さんから一人ずつじゃんけんしていきましたが、1周目は4人目の田中さんとのじゃんけんで残った人が1人になってしまい、もう一度、全員で2周目のじゃんけんをして、あと2人が無事決まりました。

勝ち抜きじゃんけん方式で、都合よく3人が勝ち残るというのは難しいのでは?と心配していたのですが、あまり手間取らずに決まってよかったです!

田中さんが、何度も「(僕に負けても)恨まないでくださいね」と言っていたのがおかしかったです。

感想

司会の高橋さんがすごいまとめているわけではないのすが、フリーに話しているようでなんとなくちゃんと進んでいるのすごいな、と思いました。
小林さんがけっこう積極的にいろいろ話していましたね。

田中さん初めて声を聴きましたが、よく響く良い声をされています。

宮田さんは、オフタートルのセーターとスティックパンツで、相変わらずお顔がとても小さくて8頭身以上なのでは?というスタイルの良さですし、入団二年目の塩住さんは素顔はやはり「若い!」という感じで可愛いかったです。
秋本さんも、マダム役は「お母さん」ですが、タイトスカートにロングブーツの私服姿がおしゃれで素敵でした。

『パリのアメリカ人』東京公演でのイベントはこれが最後でした。
他の方のレポをTLで読んでいた感じだと、小林さんは毎回いたのかな?

4月の横浜のオフステージトークのテーマも楽しそう。自宅からちょっと遠いので帰りが遅くなってしまいますが、1回くらいは行こうかなあ。
→6月の横浜イベントに参加しました。

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