この記事では劇団四季ミュージカル『キャッツ』ラム・タム・タガー役について、2002年大阪公演夏休み企画で配布されたカードの記録を兼ねて、キャラクター紹介をしています。
まあ、とにかく目立ちます。
ファーをつけた派手な見た目でも、ですし、ナンバー中、女性客を自ら指名してペアダンスしたり、カーテンコールの「シメ」役を担ったり。
タップして飛べる目次
劇団四季『キャッツ』【ラム・タム・タガー】ってどんな猫?
<ラム・タム・タガー>
「ジェリクルソング」での一言ソロは「黙ったまま 耐えて強く」
キャッチフレーズはつっぱり猫。
1998年福岡公演での大幅リニューアルの前は、エルビス・プレスリーをイメージした白い猫、
現在はミック・ジャガーをイメージした黒ベースにヒョウ柄の入った猫になっています。
日本人の演出で日本人または東アジア圏の人が演じるからなのかもしれませんが、
タガーはつっぱり猫、すねもの、といいつつ、結局、マンカストラップとは別の面からグループを支えている存在になっていると思うんですよね。
スーパー戦隊のレッドとブルーみたいな感じなのかな。
大阪MBS放送のミニ番組「キャッツに乾杯」で、タガー役の八巻さんが「演出家にはすっとびバカでやれと言われた」と話していましたが、
一方で、最近のトークやインタビューで、田邊真也さん、飯田達郎さん、大森瑞樹さんなどは、「すごく頭がいい猫」と言っており、
これは、矛盾ではなくて、タガーは、バカになれる頭の良い猫なんだと思います。
がっつり装飾のある首輪をつけているので、元飼い猫かな?という気もしますね。
ペアダンスの相手はどうきめている?
2018年8月開幕の東京公演からは、タガーが客席通路で女性のお客さんとペアダンスを踊る演出になりましたが、
それ以前は、女性のお客さんを舞台に上げてそこで踊らせて?いました。連れ去り、とかさらわれ、とか言っていましたね。
自分は2004年仙台公演で、福井タガーに舞台に上げていたただいたことがあります。
「どのお客さんを舞台に上げるか」の決め方は、
決まったエリアの席に女性のお客さんがいるかどうかを客席スタッフがメモしてタガー役の役者さんに渡している
という話はラジオインタビューやテレビ特番でも出たことがありました。
年齢制限は一応ないそうで(NHK横浜「横浜☆サウンドクルーズ」での飯田達郎さんのインタビューより)、わりと年配な感じの女性が舞台に上がっていたこともあります。
小・中学生がいればそちらが優先される傾向はあったみたいですが、飯田タガーが3歳くらいの女の子を抱っこで舞台に連れて行ったのを見たときはちょっとびっくりしました。
現在は、客席通路でのペアダンスになったわけですが、
どのお客さんを選ぶのかは、まだインタビューなどで言及されていないと思います。
でも、とっさに1から選ぶのは大変なので、たぶん以前と同じように、スタッフさんがメモを渡しているんだと思うんです。
そうだとしたら、
- 選ばれる可能性がある席(センターから下手より5列目)のチケットを買うこと
- 開場したら、できるだけ早く席に座っていること
- ストールなど、目につきやすいものを持っていること
で選ばれる可能性が上がるかもしれません(私が舞台に上がれたときは、友人によるこのアドバイスを実践していました)。
劇団四季『キャッツ』2002年大阪公演夏休み企画配布カード【ラム・タム・タガー】
(写真のキャストは荒川 務さん)
劇団四季『キャッツ』【ラム・タム・タガー】2001年大阪公演以降のキャスト
※『キャッツ』日本初演は1983年ですが、私が観たことがある時期から記載します。
福岡公演 | 2021年7月27日~2022年4月27日 |
---|---|
上川一哉、大森瑞樹、佐久間 仁、神永東吾 | |
東京公演 | 2018年8月11日~2021年6月20日 |
大嶺 巧、大森瑞樹、佐久間 仁、上川一哉 | |
大阪公演 | 2016年7月16日~2018年5月6日 |
西尾健治、大嶺 巧、上川一哉、田邊真也 | |
札幌公演 | 2015年1月18日~2016年3月21日 |
田邊真也、大嶺 巧、飯田達郎、李涛 | |
福岡公演 | 2014年4月~10月4日 |
阿久津陽一郎、芝 清道、金久 烈 | |
静岡公演 | 2013年9月15日~12月1日 |
阿久津陽一郎、金久 烈 | |
仙台公演 | 2013年4月23日~8月20日 |
飯田達郎、阿久津陽一郎 | |
広島公演 | 2012年12月09日 ~ 2013年3月24日 |
飯田達郎、李涛 | |
横浜公演 | 2009年11月11日~2012年11月11日 |
阿久津陽一郎、荒川 務、福井晶一、田邊真也、芝 清道、金森 勝、李涛、飯田達郎 | |
東京公演 | 2004年11月11日~2009年5月3日 |
芝 清道、荒川 務、福井晶一、田邊真也、キムスンラ=金森 勝、阿久津陽一郎、金田俊秀、武藤 寛 | |
仙台公演 | 2003年12月19日~2004年5月5日 |
福井晶一 | |
広島公演 | 2003年8月2日~11月24日 |
福井晶一、芝 清道 | |
静岡公演 | 2003年4月29日~7月9日 |
キムスンラ | |
大阪公演 | 2001年3月11日~2003年1月30日 |
キムスンラ、八巻大、荒川務、芝 清道 |
劇団四季『キャッツ』【ラム・タム・タガー】についてのメモ
マンカストラップとラム・タム・タガーの両方を持ち役にしている俳優さんは、
芝さん、荒川さん、福井さん、西尾さん。
また実際に舞台では演じていませんが、松島さん、加藤さんも、タガー役の勉強はしていたのだそう。加藤さんは札幌公演の制作発表会ではタガーで出ています。
同時期にラム・タム・タガーとガス・グロールタイガーで出演していたキムスンラさんはちょっとめずらしいキャスティングですね。
ラム・タム・タガーは「つっぱり・ひねくれもの」、という設定の幅の中に、俳優さんの個性が見えるのが楽しい。
2016~18年の大阪公演の時は、西成のあんちゃんみたいな西尾タガーと、つっぱりでもなんとなく王子みがある上川さん、とで、もう姿勢からして違うのなど、比べると面白かったです。