湯せん調理ができるポリ袋「アイラップ」を使用して、炊飯器の保温機能(または保温ジャー)に入れておくだけで作れるボイルハムの作り方をまとめました。
アイラッパー(アイラップ愛用者)にとっては、湯せんの低温調理はアイラップ活用法の定番ですよね。
漬け込みから保温調理で、時間は1日弱かかりますが、ほとんどが「放置している」時間なので、その間他のことができる(寝ていてもいい)かんたん調理です。
ボイルハムの作り方
材料他用意するもの
豚ヒレ肉(ブロック) 250g程度
マジックソルトやハーブソルト 小さじ1強
ハチミツ 小さじ1
普通の塩にして自分で好みのスパイス、にんにくなどを加えてもいいですし、ハチミツは砂糖でもいいです。
そして、アイラップ。これ必須。
岩谷マテリアル「アイラップ」は、冷凍から電子レンジ加熱、ボイル加熱(耐熱温度120℃)までこなせる食品用のポリ袋です。
マチもあるので中に食品や調味料を入れやすく、厚み0.009㎜でしっかりしています。
似たような袋でも電子レンジ加熱NG、熱いものに近づけるのNG、のものが多いので注意。
手順
1.ヒレ肉全体にハーブソルトを振ります。
2.ヒレ肉をアイラップに入れてハチミツをかけます。
3.アイラップを水に浸けて空気を抜きながら口をねじって縛ります。冷蔵に入れて半日寝かせます。
4.冷蔵庫から出して、30分程度室温に置きます。
5.炊飯器内釜に63℃のお湯を入れて3を入れ、5時間70℃保温します。
6.アイラップごと流水につけて急冷します。
1.ヒレ肉全体にハーブソルトをまぶします。
2.アイラップを、密閉容器などに広げて、ヒレ肉を入れ、ハチミツをかけます。
醤油などのサラサラした液体と違い、はちみつはベタベタしてアイラップの「かべ」にくっつきやすいので、アイラップを容器などで広げたほうがやりやすいですよ。
3.ボウルなどに水を張り、アイラップを浸けてを抜きながら口をねじって縛ります。
輪を作って結びます。
4.冷蔵庫で半日寝かせ、加熱する前に冷蔵庫から出して30分置きます。
5.炊飯器の内釜に65℃のお湯を張り、3を入れます。
アイラップを結ぶ時に作った「輪」に割り箸などを通して、割り箸内釜に渡すとベター。
やらなくてもいいんですが、こうしておくと肉汁が、毛細管現象で結んだシワを伝って漏れるのを防ぐことができます。
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やらない場合は、できるかぎり口をぎゅーっつと縛ってください。
もし、保温したいご飯が残っているなら、ご飯をクッキングペーパーに包んでからアイラップに入れてきゅっと口を閉じて一緒にお湯に浮かべておけばOK。直接アイラップに入れるとご飯がくっついてしまうのでクッキングペーパー(オーブンシート)を使いましょう。
(実はこれ、炊飯器ではなく、保温専用のジャーなのでヒレ肉のサイズに対してかなり大きいです 笑)
保温程度ではほとんど対流は置きませんので、お皿などの落とし蓋はしなくて大丈夫です。
このまま5時間放置します。
6.炊飯器から取り出し、アイラップごと流水につけて急冷します。
できあがり。
サンドイッチなど調理例
薄めにスライスして、サンドイッチの具に。
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これは、11月3日の『リトルマーメイド』大阪公演観劇の時のお弁当です。
少し厚めに切ってメインにしてもいいですし、サラダにトッピングしてもいいです。
市販のハムよりはすこし薄い塩味なので、ドレッシングやソースを使っても「塩辛すぎる」にはならないと思います。
保温鍋は100℃近い温度から約5時間かけて65℃まで温度が下がるので、炊飯器の保温で作ったときとは違う仕上がりになると思います。
アイラップと炊飯器で作るボイルハム まとめ
豚ヒレ肉は、65℃~70℃キープで4、5時間加熱(低温調理)するとしっとりしたハム風にしあがります。
低温調理器具(ANOVAなど)があれば温度管理も簡単なんですけれど、
70℃保温しかない炊飯器でも、63℃のお湯と豚肉を入れて(やや温度が下がる)70℃で保温すると、70℃より高い温度にはならないし、60℃以下になることもないので、けっこううまくいきます。
私は、豚の脂身のシャリシャリした食感が苦手で、バラや肩ロースは低温調理より圧力鍋を使った煮豚などのほうが好きなんですが、ヒレは脂身がないため、低温調理で大丈夫。
アイラップを使うと、仕込みから加熱、急冷、保存、まで1枚の袋でできて、洗いものが激減するのでおすすめです。
同じように鶏もも肉を保温モードで6時間程度加熱するとホロホロのボイルチキンになりますよ。
肩ロース肉のローストポークも低温調理で作れますが、より長時間の過熱が必要です。