こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、劇団四季が上演するディズニーミュージカル『アラジン』のC席について、
実際に何度か、C席で観劇した体験からメリット、デメリットをまとめました。
※2022年10月31日、新価格について追記、修正しました。
2018年12月 2階11列37番
2019年1月 2階11列34番
2019年8月 2階11列20番
2020年2月 2階11列34番
ただし、「遠く または 近く感じる」は、個人の主観です。そこは了承の上で、参考として読んでください。
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劇団四季『アラジン』のC席の位置は?
汐留にある「電通四季劇場 [海]での、C席の位置を確認しておきましょう。
C席は、赤で塗った部分、2階の最後部2列のみの全72席です。
意外と数は少ないですよね。
そのため、四季の会会員先行予約販売でも競争率が高いとか。
劇団四季『アラジン』C席の購入方法はこちらを参考にしてみてください。
『アラジン』の各席種のチケット価格
【2019年10月1日以降のチケット価格】
S1、S(1階、2階)席 | 四季の会会員11,000円、一般12,100円 |
A席 | 8,800円 |
B席 | 6,600円 |
C席 | 3,300円 |
ファミリーゾーン子ども料金 | |
S席子供料金 | 6,050円 |
A席子供料金 | 4,400円 |
2021年4月公演から曜日・時間別料金となります
席種 | ピーク 土日祝昼 |
レギュラー 平日昼 土日祝夜 |
バリュー 平日夜 |
---|---|---|---|
S1、S席 | 四季の会会員12,100円・一般13,200円 | 四季の会会員11,000円・一般12,100円 | 四季の会会員9,900円・一般11,000円 |
A席 | 9,350円 | 8,800円 | 8,250円 |
B席 | 7,150円 | 6,600円 | 6,050円 |
C席 | 3,850円 | 3,300円 | 2,750円 |
ファミリーゾーン子ども料金 | |||
S席子ども料金 | 6,600円 | 6,050円 | 5,500円 |
A席子ども料金 | 4,675円 | 4,400円 |
C席は、ひとつ上のランクであるB席の半額。
2023年1月以降発売分から価格が変わります。
席種 | ピーク 土日祝昼 |
レギュラー 平日昼 土日祝夜 |
バリュー 平日夜 |
---|---|---|---|
S1、S席 | 四季の会会員13,000円・一般14,000円 | 四季の会会員12,000円・一般13,000円 | 四季の会会員11,000円・一般12,000円 |
A席 | 10,000円 | 9,500円 | 9,000円 |
B席 | 8,500円 | 8,000円 | 7,500円 |
C席 | 5,500円 | 5,000円 | 4,500円 |
ファミリーゾーン子ども料金 | |||
S席子ども料金 | 8,500円 | 8,000円 | 7,500円 |
A席子ども料金 | 6,500円 | 6,000円 | 5,500円 |
劇団四季『アラジン』のC席の見え方は?
自治体公共ホールの2階席後方に座ったことがある人が初めて劇団四季専用劇場のC席に座ると、
え?こんなに近いの?
と驚くと思います。
劇団四季の、専用劇場は、どこも客席が遠くなりすぎないように設計されていて、実はC席でも遠すぎてなんだか分からないということはありません。
C席のメリット
値段が安い
上に載せた各席種ごとの価格を見れば、C席が安いことは一目瞭然ですし、「C席ってどうなの?」という疑問が出てくるのも「安いけど大丈夫?」という感覚だと思うのですが、やっぱり安いです。(何を言っているんだ 笑)
床照明が美しい
C席に限らず、2階席は床にあたる照明の色や模様がとても美しく見えます。
『アラジン』では、場面によって、王宮の部屋の花柄のようなモザイク模様、廊下の石畳、アグラバーの埃っぽい地面、などを床照明で描き出しています。
これは1階席では絶対に味わえませんので、『アラジン』を複数回観るなら2階席は一度は座ってみていただきたいですね。
また、床に映る照明だけではなく、舞台照明の色や強さなどによる演出効果も、前方の席(10列より前)よりも、後方の方がよくわかります。
2幕の「ア・ホールニューワールド」では、床近くの布のダイナミックな動きと、照明とが重なって、とても幻想的です。
この魔法の絨毯の場面は、1階よりも2階(別にCじゃなくてもいいんですが・・・)から見たほうが感動があるかもしれません。
センター・サイドの見え方の差が少ない
C席くらい後方になると、むしろ、センターブロックとサイドブロックでの見え方の差が少なくなります。
もちろん、センターブロックの席を購入できればそれに越したことはありませんが、サイドブロックの端の方の席でも見きれる(舞台袖やセットに被って見えなくなる)はあまりないです。
以前、1階席の7列30番台に座ったのですが、舞台までの距離が近いので、すいぶん、斜め横から見ている、という感じがしました。
2階11列まで離れると、同じ30番台でもあまり角度が付いた感じがなくなり、ほぼ真ん中から見ているような感じになります(多少の角度はもちろんあります)
舞台上の人同士が重ならない
上から見下ろすようになるので、人と人とが重なって見えないということはほとんどありません。
1幕「アラビアン・ナイト」「フレンド・ライク・ミー、2幕「プリンス・アリー」、そしてフィナーレで大勢のアンサンブルが登場するダンスシーンでも、郡舞のフォーメーションも分かるし、後ろで控えている人の様子まで見えます。
音響のバランスが良い
C席だから、というより、「後ろの方の席は」ということなんですが、後ろの方の席は、セリフも歌も、すべて音響さんが調節した音で聞こえますので、全体の音のバランスが良いです。
1階席前方だと、マイクを通していない俳優さんの生の声と、マイクを通した音がダブって聞こえます。それも生の舞台ならではモ感覚が私は好きなのですが、作品として「こういう風に聴いてほしい」という設計は、後ろの席の方がよく感じられます。
C席のデメリット
そうはいっても舞台までの距離はある
C席になると、さすがに細かい表情や衣装の模様、小道具の細部などは見えません。
視力にもよると思いますが、オペラグラスなしで細かい表情をはっきり見るのは難しいです。
オペラグラスを使うにしても初観劇だと、どの場面でどこを見ればいいのかわからないですよね。
ただ、顔の輪郭やおおまかな特徴は分かるので、「フレンド・ライク・ミー」で、ウエイターさんたちはみんな同じ衣装を着ていますが、知っている俳優さんなら区別はつきます。
アグラバーの衛兵さんは頬からあごに濃いひげを付けているので、ラズール隊長(男性アンサンブル11枠)と、「このシーンではここにいる」と知っている衛兵以外は顔で区別するのはちょっと難しいですかね。
オフマイクの言葉(※)は、『アラジン』の場合はステージのマイクで拾って演出として後方のスピーカーから音を出しているようで、C席にいても雑踏の中にいるようなガヤガヤした雰囲気は味わえますが、具体的な言葉は聞き取れません。
※オフマイクの言葉とは
台本に書かれている決まったセリフではなく、キャラクター同士の交流や、独り言としてマイクスイッチがオフの状態でしゃべる言葉のこと。
劇団四季は、台本に書かれた台詞についてのアドリブは禁止されていますが、オフマイクについては自由なのでリピーターにとってはそれを聞くのが楽しみでもあります。『アラジン』はアグラバーの市場など、「町の賑わい」を表すために、マイクを通さない言葉がとても多いのが特徴です。
C席でも「見えてはいけないもの」は見えない
『アラジン』C席は、2階の後方で、舞台を斜め上から見下ろすようになりますが、
例えば、人が物陰に隠れているシーンで、隠れている人が見えてしまって興ざめ、
といったざんねん感はありまえん。
舞台上にセリや、トースター(演者さんがポーンと飛び出してくる)の出口が開くときは上から見ていれば見えますが、
あえてそこばかり注目するようなことは普通はないと思います。
『アラジン』C席観劇でオペラグラスは必要?
オペラグラスがなくても
お芝居自体は、体で表現されている表情でちゃんと感じ取れるので、私は必ずしも必要ないかな、と思います。
<オペラグラスを使うと>
- 1階席前方から肉眼で見ても見えないメイクや衣装の細かい部分が見える
- 舞台の奥の方でオフマイクで会話しているところも、どんな感じで話しているのかが見える
- 唇の動きで、オフマイクの言葉が読み取れることもある
- オペラグラスを使うと、グラスの視野に入っているところ「しか」見えない
- 視界に入っていないところを完全に見逃してしまう
- 場面全体の雰囲気を感じ取りにくくなる
もちろん念のために、手元に持っていてもいいですが。
オペラグラスについては、自分で購入した商品のレビューを含めてこちらにもまとめました。
C席で、舞台の見え方以外で気になること
2階C席は、舞台まで距離がある、ということの他に、
「段差が急」「足元が狭く感じる」「1階席とノリが違うことがある」など、C席ならではの注意点があります。
詳しくはこちらの記事にまとめました。
C席に入る3階ロビーは、エレベーターで行くこともできます。
幼児・高齢者がいっしょだったり、ケガなどで、階段で3階に上がるのが難しい場合は、エレベーターを利用しましょう。
1階でスタッフさんに声をかけると場所を教えてくれると思います。
「細かいところはさすがに見えにくい」「足元が狭いなど観劇環境としてイマイチなこともある」などのデメリットを分かった上なら、
コスパがよい席
と言えます。
ただ、従来のチケット価格3,300円ならかなりコスパがよい、と言えたのですが、
2023年1月以降価格が値上がりし、C席もバリュー(平日夜)4,500円、レギュラー(平日昼と土曜夜)5,000円、ピーク(土日祝日昼)5,500円になるんですよね。
土日祝日の昼公演で5,500円出してC席の見え方と居心地はちょっと微妙かなあ・・・と個人的には思います。
まとめ
劇団四季専用劇場は、他の施設に比べるとC席でも舞台に比較的近く、構造上は「C席だからすごく残念」というわけではありません。
2023年1月以降の新価格だとおすすめ、と言えるかは微妙なんですが、平日夜公演で4,500円なら仕事の後などに気軽観にいこう、はありかなあと思います。
また、四季の俳優さんは、劇場の一番後ろまでセリフ・歌詞が聞き取れるようにトレーニングを積んでいますので、言葉が聞き取れない、は絶対にない(言い切っちゃった 笑)ですし、「表情」も、顔だけで作るものではなく、姿勢や動きなどでも表されているので、意外と「感じ取れる」ものです。
個人的には、もし、初めての『アラジン』観劇だったら、1階S席のセンターに近い席がおすすめではあるのですが、何かの事情でC席で観ることになってもきっと楽しめると思いますよ^^
『アラジン』座席選びのご参考になれば幸いです。