こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
劇団四季の公演チケットを前売りで買ったけれど、何かの理由で行かれなくなってしまった、という場合、他の人に譲る方法について、まとめました。
買ったものの、後から都合が悪くなることはわりとよくあると思います。
劇団四季公式から購入したQRチケットは一部を除いて公式サイトから「出品」と形で他の人に譲ることができます。
公式サイトでの出品でなくても、「転売で利益を得る目的ではない」という前提で、親族、友人、その他引き取ってくれる人に譲ることは可能です。
家族、友だち、知り合いなど近しい人がチケットを引き取ってくれればそれにこしたことはありませんよね。
でもそういう人が見つからない時はどうしたらいいの?
- 譲った方がペナルティにならない
- 譲られた人が入場拒否されたりしない
- 金銭トラブルを避ける
- 送付トラブルを避ける
という点から、私ならこの方法なら使ってもいい、この方法は使わない、方法を紹介します。
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劇団四季のチケットを直接の知り合い以外に譲ることは可能か?
チケットの高額転売を認めている興業主はいません。
劇団四季も例外ではなく、チケットの(利益目的の)転売は禁止です。
2019年6月からは、チケット不正転売禁止法も施行されました。
劇団四季では、転売されたチケットとみなされた場合、
四季の会会員として、チケットの転売をしたと特定された場合、会員資格が停止される
こともあり得ます。
では、直接の知り合いではない人にチケットを譲った場合に、それが「利益目的の譲渡」とみなされるかどうかですが、
劇団の公式サイトでは、
規約に抵触しない譲渡方法
・家族や知人へ直接譲渡する
・劇団四季が提供する「チケット出品サービス」を利用して譲渡する規約に抵触する譲渡方法
・インターネットオークションへ出品する
・チケット二次販売サービスを利用して出品する
となっています。
ここでは、利益目的の転売とはならないと考えられる範囲で、できるだけ安全に、確実に、チケットを譲る方法を説明します。
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※この記事の内容は、成約の確率や安全性を保障するものではありません。
購入したチケットを他の人に譲る場合には、ご自身で十分注意して行ってください。
劇団四季公式サイトで出品する
劇団四季の、SHIKI-TICKET-ONLINE(公式サイト上のチケット予約ページ)、自動予約電話、オペレーター電話、窓口で購入したチケットで、劇団四季idセンターに登録されているQRチケットは、劇団四季の「チケット出品サービス」で出品、販売することができます。
(初日・千穐楽など、一部出品できないケースがあります)
チケットが売れると、次にチケット購入に利用できるギフトコードで返金されます。
劇団四季が提供するサービスですから規約違反や詐欺の心配はありませんし、出品後はチケットの送付やお金のやりとりを自分ではしなくてよいので、安全で手間もかかりません。
「チケット出品サービス」の詳細は、こちらの記事にまとめました。
- 劇団公式による方法なので安全
- チケット送付やお金のやりとりの手間がない
- チケットの名義は購入した人に書き換わる
- チケット代はお金では返金されない
- 返金が劇団四季のチケット購入にのみ使えるギフトコードで次を観る予定がないと使えない
- 公演の2日前までの出品なので明日の公演に行かれない!というときには利用できない
チケット救済サイト・FBグループで引き取り手を探す
「おけぴネット」でのチケット譲渡
2021年4月に、劇団四季四季の会会報誌「ラ・アルプ」に、おけぴでのチケット譲渡も規約に抵触する、と掲載されましたので、ご注意ください。
定価以下出品がルールづけられているチケット救済サイト「おけぴネット」。
私は、自分が購入する側で利用したことがあります。
地方から東京に観劇に来られる方で、都合がつかなくなってしまったのだそうです・・・
かなりの有名サイトで、運営会社は、株式会社オケピ・東京都公安委員会許可 第305560507461号 (古物商許可証番号) となっています。
「空席救済サイト」という運営ポリシーに共感できるので利用しました。
ただ、詐欺などの事故がないわけではないようです。
詐欺の疑いがある口座番号を検索するツールもついていました。
自分が出品する立場の時には、
「かならず入金を確認してから送付する」
「確実に受け取ってもらえる方法で送付する」
を気を付ければ、基本的には大丈夫かと思います。
劇団四季のQRチケットに関しては、
おけぴネットが「取引を推奨はしない」としている、バーコードチケットと同様に、何度でも、QRチケットを表示するURLを送付できてホームプリントもできるものなので、譲った先の人が、高額転売してしまう可能性がないとはいえません。
もし出品する場合は、詳細の説明に
「チケットの引き渡しはQRコードを表示するURLをメールに送付いたしますが、転売防止のため、本名・電話番号・住所をおうかがいします。」
などと書いておくのがいいかもしれません。
自分が買う側での、「おけぴネットでのチケット譲渡」について、詳しくはこちらの記事にまとめました。
- チケット代をお金で払ってもらえる
- 他の公演チケットとの「交換」希望で出品することも可能
- 個人間のチケット送付やお金の振り込みなどのやりとりのリスク・手間がある
- チケットの名義は元のままなので、再転売されてトラブルになる可能性がある
FBグループでのチケット譲渡
Facebook上に、メンバー承認制のチケット救済専用グループ、「チケットSOS!」があります。
参加方法は管理人さんに友達申請をした後でメッセージを送って承認する、というルールなので、安全性はある程度高いかな、と思います。
欠点は、誰でも利用できる救済サイトに比べると、見ている人の数が少ないので、地方公演などだと、なかなか引き取り手が出てこないことです。
- チケット代をお金で支払ってもらうことができる
- グループ管理人さんが承認したメンバーのみの非公開グループで、比較的安全と考えられる
- チケット送付やお金の振り込みなどのやりとりのリスク・手間がある
- メンバー数が限られるので人気公演や首都圏の公演以外成約しにくい
- チケットの名義は元のままなので、再転売されてトラブルになる可能性がある
この2つについては、「規約に抵触する」基準には相当しない、と考えられる方法です。
どちらもネットオークションではありませんし、売買仲介サイトではありません。
「おけぴネット」は業者ですが、送料・振込手数料以外は定額以下取引厳守がルールで、チケットを譲る人にも、「おけぴネット」にも利益は出ません。
ただし、劇団が「この方法なら問題ない」と決めている「チケット出品サービス」や「家族・知人への譲渡」ではありませんので、トラブルがあった場合は自分で対処しなければなりません。
劇団四季の規約に抵触するNGな方法
劇団側が「規約に抵触する」と規定しているのが、ネットオークションへの出品と、チケット売買仲介サイトへの出品です。
【Yahoo!オークションでの出品】
Yahoo!オークションなどで、定価以下を即決価格に設定して出品するのは、利益目的とは言えないかもしれませんが、劇団が「ネットオークションへの出品はNG」と名指していますので、避けるべきでしょう。
【チケット売買仲介、転売サイトでの出品】
劇団四季のチケットではありませんが、以前、チケットキャンプに、
映画のイベント上映のチケットが定価の数倍の金額で出品されていたので通報したところ、運営の回答は
「価格だけでは利益目的の転売とは判断できない(なので出品の削除はしない)」
というものでした。そういう姿勢の運営だ、ということです。→一時期はTVコマーシャルまでやっていたのに、最近広告を見ない、と思っていたら2018年5月にサイト閉鎖したんですね。
チケットストリートやチケット流通センターには現在も劇団四季のチケットが出品されていますが、
サイトに不正転売防止法についての記載があるものの、出品価格設定自体は自由。実態は高額出品が野放しです。
自分はこういうところでは売りも買いもしないです。
劇団四季関係のキーワードでGoogle検索すると、一時、トップによく出ていたViagogoというサイトは海外のチケット転売サイトです。
トップに出るのはGoogle Adwords広告として出しているから。
日本語が機械翻訳かよ!というあやしさなので、最初フィッシングかと思いましたが、転売サイトでした。
【チケットフリマ(アプリ)での出品】
チケットフリマ「チケットジャム」は、
チケット転売問題の解消のため
ということを掲げていますが、
実際には劇団四季の『アラジン』のチケットは元値の2倍近い金額で出品されています。
興行主と連携をした公演についてはそうではないのかもしれませんが、
劇団四季チケットに関しては、他のチケット2次流通サイトと同じく、高額転売があり得る(運営が放置している)いる状態です。
こうしたところに手数料などでお金がいくのはイヤですし、
転売目的とされるのはもっとイヤなので、
自分はチケットフリマでは売りも買いもしないです。
メルカリ・ラクマでの出品
フリマアプリ最大手のメルカリには、禁止商品として、
「個人情報が書かれたチケット」
という項目があります。
劇団四季公式で購入したチケットには、購入者の名前と、四季の会会員であれば、会員番号の一部が表示されているため
これを「個人情報が書かれた」と解釈して禁止商品、とみなせそうです。
そのためか、最近四季チケットの出品は見ないです。
2019年8月現在は、紙チケットの出品のみで、ざっくり、定価+送料くらいとなっており、極端な高額出品はないですね。
2017年の「ノートルダムの鐘」東京公演の時などは2倍くらいの高額出品があったんですけれどね←通報しました。
楽天が運営するフリマアプリ・ラクマの金券・チケット出品の禁止ルールには、「個人情報が書かれたチケット」という条件はないのですが、
予約番号のみで未払いのチケット
という禁止出品ルールがあります。
劇団四季のQRチケットは、支払いは済んでおり、購入手続きが済んだらキャンセルできないので、これにはあたらないのですが、2019年8月10日現在、検索してみたかぎりではチケットの出品はないようです。
twitterでの引き取り手募集は・・・?
twitterで、ときどき、チケットの引き取り手を探しているツイートが回ってくることがあります。
普段から、劇団四季関係のツイートをしているアカウントを持っていれば、四季ファンのフォロワーさんに拡散をお願いすることもできるでしょうし、
私も、体調が悪くなったなどの理由で、急に引き取り手を見つけなければならない場合に、緊急手段として使うかもしれません。
ただ、twitterでの引き取り手募集は、どんな人が見ているかわかりませんし、完全に個人対個人の取引になるので、それなりのリスクはあると思います。
直接お金やチケットの受け渡しをしないために、
twitterで希望者を募って、お相手が決まったらDMでタイミングを合わせて公式出品サービスに出品し、譲られる人は公式から購入する
という方法を取っている方もいますね。
この方法のデメリットは
ぜんぜん関係ない人がたまたま買ってしまうことがあり得る
ですが、2番目については万が一そうなってもお金のやりとりはないわけですから、最初から「そうなったら仕方ない」という合意があればいいのかな、と思います。
つまりどうすればいいの・・・?
『空席を作りたくないし、本音としては、チケット代がまるまるムダになるのも困る』
そうだと思います。私も過去、行かれなくなったときにはすみやかに引き取り手を見つけたいと思いました。
とはいえ、比較的高額なお金のやりとりが絡むだけに、トラブルになる可能性もあるわけで、安全性も確保したい。
現在の私の基準ですが、
ヤフオクやチケット流通サイト(高額出品を黙認しているようなサイト)、フリマアプリは、絶対に使わないという前提で、
1~2日間は知り合いの中で、代わりに行ってくれそうな人を探し、見つからなければ、
劇団四季公式サイトで購入したQRチケットなら、公式サイトに出品して様子を見ながら
並行して、Facebookグループにも出品するという方向で考えます。
同時に、複数の手段を使っているのであれば、どこかで成約したら、すみやかに他のところの出品はとりさげなければなりません。
最初から「公式、他の救済サイトでも出品しています」と明記した方がいいでしょう。
チケット送付時の注意
公式サイトでの出品以外の方法で他の人に譲るには、
- QRチケットの場合は、URLの送付
- 紙チケット(QRチケット発券がない場合)は、郵送か手渡し
となります。
QRチケットの送り方はこちらの記事を参考にしてください。
相手のLINEアカウントやメールアドレスの間違いがないようにご注意ください。
紙チケットを送る場合は、普通郵便は避け、簡易書留など追跡が可能な方法にしましょう。
最近、ヤマト運輸が宅配引き受け数を減らしているため、郵便局の負担が大きくなり、普通郵便だと1週間以上かかった、などということもあるそうです。
そもそも、金額のはるチケットを送るのに、追跡ができない普通郵便は避けたほうがいいです。
なお、送付物内容に「チケット」と書いてあったレターパックライトから中身を抜き取られた、という被害があるそうです。
配達した人はだれか調べればわかるので、郵便受け投函後の盗難の可能性が高そうです。
クリックポストも同様に郵便受け投函なので盗まれる可能性があります。
自分が受け取る立場の場合は、郵便受けに施錠して自衛し、
自分が送る立場の時には、「郵便受け投函の方法でいいか、対面渡しのレターパック、特定記録、簡易書留などにするか」をお相手と確認した方がいいですね。
当日手渡しの場合、劇場近くでむきだしのチケット・現金をやりとりしているとダフ屋行為と間違えられることがあります。
封筒に入れるなどの配慮を。
まとめ
何かの事情で行くことができなくなった劇団四季のチケットを他の人に譲る場合、
QRチケットなら、もっとも安全なのは劇団四季公式サイトから出品すること。
それが難しければ、利益を乗せないで譲ることを公言している救済サイトや、Facebookグループなどが比較的いいかな、と思います。
劇団四季では『アラジン』など、半年先のチケットを前売りしている公演もありますので、後から予定が変わっていけなくなってしまう、ということってあり得るんですよね。
それでも、10年前くらいなどと比べたら、公式サイトでQRチケット出品ができるようになり、状況は良くなっています。
ただ、四季の公演をそんなにしょっちゅうは観ない、という人にとっては、ギフトコードでの返金では使うあてがない、ということになりがちですし、
全国公演など公式出品ができない公演のチケットは、他の方法で引き取り手を探すことになってしまいますが、
劇団側も、転売を禁止する以上は、ちゃんと受け皿を用意する方向に進んでいる、ということだと思いますので、今後さらにいい方法出てくるのではないでしょうか。
無事に引き取り手が決まり、取引完了することをお祈りしています。