こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、「キャッツ・シアタ」C席からの見え方の感想をまとめました。C席で観劇したのは2019年2月9日です。
ただし、キャッツ・シアターのC席は4つのブロックに分かれているので、別のブロックでは、私とは違う感想になるはず。
また、同ブロック内でも、列が違ったり、よりセンターに近いか、端に近いか、でも違いがあると思います。
(2019年10月に、同じ11列の中央寄り通路際90番で観劇しました。)
『キャッツ』C席は3,240円で、何かの理由で、11,800円(会員価格10,800円)は厳しい、という場合にお財布にとてもやさしい金額。
と迷っている方が検討する材料になればうれしいです。
リピーターの方は、握手席などの見え方以外の理由であえてここのC席を選ぶこともあると思いますが、見え方の良い点、イマイチな点についての参考にお読みください。
キャッツ・シアターは、他の劇団四季専用劇場と違い、キャッツ専用の、半円形の舞台で2階席がない特殊な形の劇場なので、『アラジン』や『ライオンキング』のC席とは見え方の印象がかなり違います。
結論から言うと、少なくとも、今回私が座った、11列の上手端側の席はあまりバランスの良い見え方ではなかったです。
C席を買うのであれば、よりセンターに近い位置がおすすめです。
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「キャッツ・シアター」C席の位置
現在、大井町にある「キャッツ・シアター」のC席は、4か所。
(クリックすると画像が別画面で開きます)
今回私が座ったのは、②と書いてあるブロックの、11-92でした。上手の端っこから1つ入った席です。
キャッツ」東京公演のC席の取り扱いがあるのは
- 劇団四季(電話、ネット、劇場窓口)
- チケットぴあ
- JR東日本四季劇場チケットセンター/びゅうプラザ
- カンフェティ
- エポトクプラザ(エポスカード会員専用)
などです。
関連記事>>>『キャッツ』C席の購入方法
今回の席は、新宿駅のびゅうプラザで購入しました。
「キャッツ・シアター」C席(前方上手ブロック)の見え方
図の②の、上手の通路に近い端っこの席からの見え方です。
前方サイドブロックのC席で見にくいところ
今回の11列上手端っこのC席は、『アラジン』『リトルマーメイド』『ライオンキング』のような普通の形の劇場の、2階の一番後ろのC席よりも、見づらさを感じました。
理由は、「舞台をほとんど真横から見る」角度になるため。
座席表を正面から見ると、あまりそう感じなのですが、横にするとイメージしやすいかと思います。
もしかすると、後ろの方のC席の方が、舞台への距離は遠くなりますが、見る角度は正面側に近くなので、見やすいかもしれません。
舞台が半円形なので、普通の四角い舞台よりは、猫(俳優さん)が半円のラインに合わせるようにいろいろな方向に顔や体を向ける場面はたくさんあります。
「スキンブルシャンクス~鉄道猫」の、「だってスキンブルがいるかぎり~♪」のところでは、オス猫がたちが半円状に並んで腹ばいになり、ちょうど、ミストフェリーズの顔がこちら側を向いていました(かわいかったー^^)。
猫としての動きや、ジャズっぽいダンスでは、必ずしも「正面」のある動きではないこともあるし、
群舞では半円形を生かしたフォーメーションのこともあるので、横側から見ていることがそこまで気にならないのですが、
ソロのダンスで、バレエ系の振りになると、やはりほとんどの場合、客席中央を正面として形づくられているため、私が座った席から振りの形がよく分からないんです。
たとえば、ミストフェリーズが、1幕のヴィクトリアのソロの後と、
カーテンコールでこんなようなジャンプをします(チェケッティのパ・ドゥ・シャなんですがキャストによっても手の伸ばし方などのニュアンスは違うと思います)。
このジャンプを真横から見ると、右足を伸ばしていることすらよく分からないんですよ(何度もセンターから観劇しているのでこういうジャンプだと知っていましたが)。
せめて斜めならいいんですけれどねえ。
やっぱり、バレエ系の振りは、立ち方とエポールマン(肩の向き)が、ある程度は正面側から見ることが前提で作られています。
だから横からでは「形」が分かりにくくなってしまうんです。
見切れに関しては、キャッツ・シアターの舞台は、半円形の全方向に向かって開かれている形なので、構造物にさえぎられる、という意味の見切れはありません。
- 泥棒猫マンゴジェリーとランペルティーザがトランクから登場するところ
- グリドルボーンが登場する、通称「ピンクハウス」
- 「スキンブルシャンクス」で猫たちが横一列に並んで寝台列車を作る場面の下手側(列になっているものを、横から見るのですからそうなりますわな・・・)、
- 「アドレッスングオブキャッツ」で、タイヤよりも下手にいる猫たち
など。
前方サイドブロックのC席で見てよかったところ
11列目あたりでは、床に適度に傾斜がついているので、前の人の頭がかぶって見えにくい、ということはないです。
東急シアターオーブのサイドブロック13列目で劇団四季『パリのアメリカ人』を観た時にはすごく前の人の頭が邪魔だったので、比べるとキャッツ・シアターはその点でとても見やすかったです。
<「キャッツ・シアター」ではC席だから狭いということはない>
電通四季劇場 [海]のように、2階最後部がC席の場合は、座面が低いために足元が窮屈です(参考記事)
キャッツ・シアターでは、C席も1階席なので、座面までの高さはS席と同じ、約38㎝です(メジャーで測りました)から、S席と足元の広さは同じです。
ラムタムタガーが、客席で女性のお客さんと踊るところは、やや遠目にはなりますが、わりと見やすかったですよ。
横顔や、斜め後ろから、など、普段見られない角度から猫の表情を見ることができ、しかも、角度のせいか、ライトの作る陰影がより濃く感じられて、表側にでる表現の、その後ろにある感情を垣間見ているような感じがしたのはよかったです。
とくに、年老いたグリザベラやガスの場面では切なさが増す感じがしましたし、最後の「アドレッスングオブキャッツ」を、オールドデュトロノミーの横顔を見ながら聞くのも、ジーンとしました。
初めて『キャッツ』を観るのにC席はどう?
初めて『キャッツ』を見る人は、
「正面から見たらどう見えるか?」のイメージがない分
むしろ、私が感じたような「こう見えるはずなのに見えない」というストレスは少ないんじゃないか、と思います。
実際、私の、中央より隣の人は初めて、と言っていましたが、楽しんでいらしたようです。
ただ、初めてでも、バレエを知らなくても、「形を、本来見るべき方向から見られない」のは同じことなので、
「なんだかわーっと迫力はあったけれど、どんな踊りなのかよくわからなかった」ということはありそうな気がします。
C席では猫は近くまで来る?握手は?
『キャッツ』では、上演中~カーテンコールまでの間、何回か、猫が客席通路に降りてくる場面があります。
- オーバーチュア
- ネーミングオブキャッツ
- ミストフェリーズのマジック成功後
- カーテンコールでの握手
では、前方上手端っこのC席にもちゃんと猫たちは近くまで来ます。
カーテンコールでの握手は、このあたりはマキャヴィティ(普段はクリーム色のオス猫、背が高い役者さんが演じることが多いです)。
緑色の文字はフィナーレで握手にくる猫の名前です。
猫なのかどうかもわからない(笑)おそろしい犯罪王ではなく、みんなと一緒に遊んでいる時の、にこやかな猫の姿ですからご安心を。
2月9日のマキャヴィティ役は、文永傑さん。
レオタードの上からでも見える体幹部の筋肉がすごい・・・
あとは、一番最初の「ジェリクルソング」の時、ミストフェリーズがかなり近くを四つ這いで通りますので、お見逃しなく。
まとめ
アラジン」を上演している電通四季劇場 [海]など、キャッツ・シアター以外の、劇団四季専用劇場のC席=2階の最後部は、
- 遠いといっても四季専用劇場の場合は他の施設よりは舞台に近い
- 上から見下ろすために床照明が描く模様が美しく見える
- 群舞のシーンでは後ろの方まで人同士が重ならない
- 舞台まである程度の距離がある分、端っこの席でも見切れがほぼない
など、メリットの方が多いので、
という意見ですが、
キャッツ・シアターのC席については、
と思います。もちろん、個人的な見解です。
実際に観劇するまでは、舞台が半円形なので、前の方の端っこでももうちょっとまんべんなく見える感じかな、と予想していたんですが、思っていた以上に「横から見る」席でした。
C席ならではの良いこともあるし、この辺に座らないとマキャヴィティとは握手できないし、決して「悪い」わけではないんですけれどね。
もし「キャッツ初めて観るんだけれど、C席だとどうなんだろう」と聞かれたら、この辺りの席は舞台はわりと近いけれど、「横から見る」感じになる、とは伝えます。