このページでは、『アラジン』『ライオンキング』『リトルマーメイド』などを上演している、劇団四季専用劇場のC席観劇についての記事を項目別にまとめています。
また、C席は劇団四季のチケットを扱っているプレイガイドならどこでも買えるわけではないんです。
チケットの買い方、見え方、C席ならではの注意点などの参考にしてみてください。
劇団四季専用劇場でのC席観劇について書いています。
劇団四季は、全国公演や、シアターオーブ、KAAT神奈川芸術劇場などの外部の劇場での公演も行いますが、専用劇場でない施設は客席の構造がそれぞれ大きく違い、まとめることができません。
タップして飛べる目次
劇団四季専用劇場って?
2019年現在、劇団四季の専用劇場は以下の7カ所です。
<東京>
大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場「海」
四季劇場「夏」
キャッツ・シアター
自由劇場
<名古屋>
名古屋四季劇場
<大阪>
大阪四季劇場
<札幌>
北海道四季劇場
福岡キャナルシティ劇場は、現在は劇団四季の専用劇場ではありませんが、もともと四季が作った劇場なので、構造的には他の専用劇場とよく似ています。
京都劇場は、他の興業主から四季が引き取って一時期専用劇場として使用していましたが、他の専用劇場とはまったく違う作りです。
浜松町の自由劇場には「C席」という席種設定がありません。
C席からの舞台の見え方
2階C席の場合
2階の一番後ろ(2または3列)がC席になっている場合、顔の細かい表情、小道具の細かい部分は肉眼では見にくいですが、
斜め上から見下ろすために人同士が重なり合う死角ができにくく、舞台からある程度の距離があるので端っこの席でも見切れがあまりありません。
TVドラマや映画などの「映像」に慣れていると、どうしても感情=顔の表情、と思いがちですが、
俳優さんは全身で演技していますし、
演技、セット、音楽、照明、などトータルで表現されている「作品」の完成度は、実は遠目の席の方がバランスよく感じられるかもしれません。
『アラジン』『ライオンキング』『リトルマーメイド』『キャッツ』での見え方の特徴はそれぞれこんな感じです。
アラジン(電通四季劇場 [海])
お城のモザイクタイルなどを模した床照明が見えるのは2階席ならでは。
群舞のシーンも2階C席は人が重ならず全体が見られます。
ライオンキング(四季劇場・夏)
動物たちが客席通路を通る姿をまじかに見られるのは1階席ですが、2階C席でも「サークルオブライフ」の感動は変わりません。
リトルマーメイド(四季劇場・夏)
アリエルたち人魚がフライングする場面は2階席の方がむしろ見やすいです。
海底に差し込む光、浜辺に寄せる波を表現した床照明も2階C席からは綺麗に見えます。
キャッツ(大井町キャッツ・シアター)
「キャッツ・シアター」には2階席がなく舞台の形が半円形なので、C席の位置や見え方が他の専用劇場とは大きく違います。
端っこのC席は、普通の舞台で言うところの舞台袖からみるような角度になるので、初めての時は避けたほうがよいかも。
オペラグラスは必要?
個人的には、2階C席でもあまりオペラグラスを使いません、なくても「作品」は十分楽しめると思っています。
「好きな俳優さんの、このシーンは顔の表情まで見たい」ということなら、2階C席ではオペラグラスが必要です。
以前電通四季劇場【海】で貸し出ししていたオペラグラスと、1500円くらいで買える安いグラスのレポを含めて、オペラグラスについてまとめました。
必要かな?と思ったら8倍程度の手ごろなモデルを持って行くといいかも。
C席チケットの買い方
劇団四季専用劇場の客席数は1200程度ある中、C席は80~90程度しかありません。
C席は団体客が使用することも多いですし、チケット代を抑えたいリピーターに人気があるため、売り切れるのが早いです。
また劇団四季のチケットを扱うすべてのプレイガイドでC席を販売しているわけではありません。
最も確実な購入方法は、四季の会会員になり、会員先行予約期間の早いうちに買うこと。
会員先行予約期間を過ぎたら、ぴあ、JR東日本(首都圏の公演)、カンフェティ(首都圏の一部の公演)、JR西日本(大阪公演)、
などを探してみてください。
丸井の「エポスカード」を持っている方は、取扱公演数が非常に少ないですが、エポス会員専用ページでも、『アラジン』などのC席を取り扱っています。
JR東日本びゅうプラザと、カンフェティでC席チケットを購入したレポはこちら。
おけぴnetについて
チケット救済掲示板「おけぴnet」については、
「定額以下での譲渡」がルールとなっていますので、個人的には、劇団がNGとしている「利益目的の譲渡」にはあたらないと考えています。
「おけぴnet」は、
チケットを救済してほしい人とチケットを譲ってほしい人のマッチングを行う掲示板という立ち位置で、
フリマアプリのような、決済機能や、個人情報保護の機能はありません。
(「入金お取次ぎサービス」(有料)で、チケットが手元に届いたらお金を相手に送金してもらう、というオプションはあります。)
あくまでも個人間のやりとりであって、それなりにリスクはありますので、特に利用をお勧めはしません。
参考までに、私が「おけぴnet」でアラジンのチケットを譲っていただいた体験談です(この時は何のトラブルもなく無事取引できました)。
C席で、「見え方」以外に知っておきたいこと
2階C席は、舞台まで距離が遠め、ということの他、
客席通路の階段の段差が大きい、足元が狭い、見下ろす角度のため姿勢によっては首に負担がかかりやすい、といった注意点があります。
図も入れてまとめたのでこちらの記事を参照してください。
幕間におすすめのストレッチも紹介しています。
まとめ
C席(特に2階C席)は、見え方としては3,240円ならぜんぜんコスパいいでしょ!(個人の感想です)と言いたくなる感じで、私は好きですし、このブログも「アラジン C席」で検索してきてくださる方が多いようなので、みなさん、関心が高いんだろ思うんですよね。
ただ、やっぱり、安いなりのデメリットもあります。
どんな席に座るときにも言えることですが、
「何をメインに楽しみたいのか」
で、選ぶといいのかな、と思います。
C席の利点である、全体が見られる、床照明が映える、を素直に楽しむか
他を見逃してでもオペラグラスを使って細かいところを見るのか
とかですね。
逆に考えると、
1階最前列では、肉眼でも見える細かい表情や仕草の機微、オフマイクの小さな声などの臨場感を楽しめますが、
「全体を俯瞰してみる」というのはどうやったってムリ。
ぞれぞれの席に、その席ならではの異なる「楽しさ」があるんですよね。
今後、新しい作品をC席で観たレポが追加されたらこちらにもリンクしていきます。