こんにちは、あおなみ(@aonami491)です。
この記事では、劇団四季の「ファミリーミュージカル」のおすすめポイントと、この10年ほどの上演作品をまとめました。
2020年2月3日より新型コロナウイルス感染拡大防止のためファミリーミュージカルのロビーでのお見送りが当面中止となりました。
>>劇団四季公式サイトのお知らせ
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子供におすすめ・劇団四季の「ファミリーミュージカル」
「ファミリーミュージカル」とは、劇団四季が、「小さな子供から大人まで家族全員で楽しむことができる作品」として上演している、オリジナル作品群のことです。
かつて、日生名作劇場の児童招待やNHK夏休みミュージカル公演で上演されたり、現在は、社団法人「こころの劇場」の、児童招待講演の対象となっている作品なので、四季の作品だとは知らずに子供のころに観ていた、という人も多いと思います。
また、学芸会で『魔法をすてたマジョリン』『ガンバの大冒険』を短くしたお芝居をやった、という人も多いですね。
普通のミュージカルとの違い・ファミリーミュージカルの特徴は?
チケットの値段が安い
上演時間は短めの2時間
夜公演でも終演時間が早いことが多い
子供が観やすい、楽しめる構成
公演プログラムの値段が安い
小さな子供から楽しめる
ファミリーミュージカルの公演は、劇団四季専用劇場での公演は0才から入場できます。
ファミリーミュージカル全国公演では会場によって年齢制限のルールが異なり、ファミリーミュージカルでも3才以下、または未就学児童は入場できないことがあります。
チケットが必要かどうかも、開場によって異なるので、チケット購入時に劇団四季や講演会場からのお知らせを確認してください。
会場は子ども連れのお客さんが多くて、一般的な公演よりもリラックスした雰囲気です。
ファミリーミュージカルは、幼児向けのショーではなく、あくまでも「舞台作品」なので、泣いたり騒いだりしてもいいわけではありません。
会場には、普通に作品として鑑賞に来ている大人のお客もいます。
赤ちゃん・幼児が泣いてしまったら親子観劇室に行ったり、ロビーに出るのがマナーです。
ルールを理解できる年齢の子には
『お芝居をやっている間は、飲んだり食べたり、お話したりすることができない』
と説明してあげてください。
劇団四季の公演の、子どもの年齢による入場制限についてはこちらにまとめました。
チケットの値段が安い
ファミリーミュージカルは、会場によって、席種類の区分や、チケットの料金が異なりますが、
大人料金は3300円~5,500円、
子ども料金は2000円~3300円になります。
- 劇団四季専用劇場のファミリー作品公演では0~2才の子ども分のチケットを買わず抱っこ観劇OK
- 2才以下入場可能な全国公演では会場によりチケット要・抱っこ観劇OKが異なります
- 子ども料金の適用は小学生以下がほとんどですが、高校生以下を学生料金とする会場もあります
- かなり少ないケースですが子ども料金・学生料金の設定をしない会場もあります
全国公演のファミリーミュージカルのチケットの購入方法についてまとめました。
小さな子が椅子に座る場合は、高さを調節するシートクッションを無料で借りることができます。
上演時間が短めになっている
『ライオンキング』『アラジン』『キャッツ』などの一般的な作品の上演時間は2時間45分(休憩20分を含む)程度のことが多いですが、ファミリーミュージカルは休憩15分を含んで約2時間です。
小さなお子さんではなかなか、3時間近く劇場内ですごすことが難しいかもしれませんが、ファミリーは時間が短めなのでトライしやすいと思います。
終演時間が早いことが多い
普通、ミュージカルの夜公演は、17:00または18:30に始まることが多いのですが、
ファミリーミュージカルの場合は、午後の公演として、15:00や16:00に始まることもあります。
夜更かしさせたくない、20時過ぎると眠たがりそう、というお子さんの場合も安心して連れていけますね。
※18:30開演のこともあります。
子供が楽しめる構成
「ファミリーミュージカル」は、子どもだけを対象にした作品ではないのですが、
登場人物が客席へ呼びかける場面がある
登場人物と一緒に歌ったり、主人公たちを応援したりする場面がある
など、参加型の演出が入っているものが多く、子どもが飽きない工夫がされています。
歌う場面は、登場人物たちが客席通路に降りてきて一緒に歌ったりします。ぜひ、大人も一緒に歌って楽しみましょう♪
「ロビー見送り」の写真・動画撮影は禁止です!
お見送りに立っている出演者とハイタッチや握手をしたり、ちょっとした会話をするのはOKです。
ぜひ、「ありがとう」や一言感想を伝えてみてください^^
公演プログラムが安い
ファミリーミュージカルの公演プログラムは1部700円です。
など
普通の公演のプログラムは1500円~2000円なので、ファミリーミュージカルはかなり安いことが分かりますね。
四季ファンとしては1000円でもいいからプロフィールを載せてほしいところなのですが^^;
※出演候補者=劇団四季ではプログラムに名前が載った時点ではあくまでも「候補」であり、実際に舞台に出演するかどうかは未定なので「出演候補者」と言います。
ファミリーミュージカルにはどんな作品があるの?
※2008年~2019年に上演されたファミリーミュージカル作品
- 人間になりたがった猫
- エルコスの祈り
- はだかの王様
- 王様の耳はロバの耳
- ガンバの大冒険
- ふたりのロッテ
- 王子とこじき
- 嵐の中の子どもたち
- かもめに飛ぶことを教えた猫(’19年新作開幕)
- むかしむかしゾウが来た
- ジョン万次郎の夢
- 雪ん子
- 桃次郎の冒険
やはり、「ミュージカル」というジャンルなので、欧米の童話、児童文学を原作にした作品が多いですね。
「はだかの王様」「王様の耳はロバの耳」は寺山修司の手による戯曲で、おおもとの寓話や童話の要素に、寺山修司独自の世界観や風刺が込められています。
私が観劇したことがある作品について、見どころや感想をまとめました。
関連記事>>>『カモメに飛ぶことを教えた猫』初演開幕の観劇感想
劇団四季ファミリーミュージカルはどこで上演しているの?
劇団四季のファミリーミュージカルは、
- 自由劇場などの劇団四季専用劇場
- 京都劇場
- 福岡キャナルシティ劇場
- 仙台・東京エレクトロンホール
- 静岡・静岡市民文化会
- 広島・上野ホール
などで、数日間以上の連続公演を行う他、
毎年、2つの作品が、全国の地上自治体ホールで1日または2日ずつの巡業公演を行います。
上演作品や、公演スケジュールは、劇団四季の公式サイトをご覧ください。
赤ちゃんや幼児がいると、都内の人であっても浜松町の自由劇場まで電車に乗っていくのは大変なこともありますが、すぐ近くの公民館であれば、徒歩や自転車、少しバスに乗るくらいの距離感なので、行きやすいと思います。
劇団四季ファミリーミュージカルのクオリティは?
0才から観ることができる劇団四季ファミリーミュージカルですが、
クオリティは、(ここは、全力で言っておきたいんですが)
高いです。
上演時間を短くしているために、お話の構成がシンプルだったり、展開が早かったりはしますが、
言葉遊びの面白さや鋭い風刺が盛り込まれた『王様の耳はロバの耳』『はだかの王様』(脚本・寺山修司)、
抽象的な表現が美しい『王子とこじき』(脚本・石坂浩二)、
など、大人が読んでも面白い絵本、のようです。
音楽はいずみたく氏、鈴木邦彦氏、宮川彬良氏など。
最新作『カモメに飛ぶことを教えた猫』の作曲は、宮崎 誠氏です。
『魔法をすてたマジョリン』の「こころからこころへ」などは、劇団四季の曲と知らずに、小学校の音楽の授業で習うこともありますね。
出演者は、アンサンブルに、その年の研究生が入ることもありますが、
大型作品で主役やメインキャストを演じている人、『キャッツ』に出演しているダンサーさん、演技に高い評価があるベテランの方も多くも入りますので、
私は子ども向けとしてではなく、普通に「作品」の1つとして楽しんで観ています。
『オペラ座の怪人』ファントム役の高井治さんが、『むかしむかしゾウがきた』の殿さま/松蔵役(ソロの歌がない)で出演されていたときはびっくりしましたが(笑)
というか、「本物」じゃないと、子供は集中してみてくれないんですよ。
ファミリー作品に出演した俳優さんたちは、よくインタビューなどで「子供はとても怖いお客さま。でも反応がストレートだから楽しい」と言っています。
子供におすすめ・劇団四季ファミリーミュージカルのまとめ
- 全国公演では各地の公共ホールで上演される(遠くまで子連れでかけなくていい)
- 値段が比較的安い
- 夜公演でも、早い時間に終わることが多い
- 子供が楽しめるように演出が工夫されている
- ダンス、歌、演技などハイクオリティな舞台を気軽にみられる
などがファミリーミュージカルの良い点です。
「子供に劇団四季のミュージカルを見せてあげたいけれど、まだ小さいからどうかな」
と思っている方にはファミリーミュージカルをおすすめします。
近くのホールで上演されるときには、ぜひ観劇してみてください。